京都 四条高倉の占庭から

おでかけ鑑定直前のお知らせ

最近の目標は「早く寝る」です。

といいますのも、疲れを取るには、やはり睡眠が重要らしいのです。

そりゃそうですよね。

これに異議を唱える人は少なかろうと思います。

が、その睡眠。

たっぷり長時間眠るよりは、とにかく早い時間に就寝すると、

一番効果的なのだそうですよ。

なんなら、日没とともに寝てしまってもいいくらいだそうで。

さすがに、それはごく普通の社会生活を送っている人には難しいので、

できるだけ早く夕飯を済ませ、ちゃっちゃとお風呂に入って、

湯冷めしない内に寝てしまいましょう!

 

では、何時頃に起きればいいのか?

季節に合った養生としては、

冬はゆっくり、春から夏にかけては早朝に起きるのがよい。

と漢方のミドリ薬品さんがツイートされていました。

ええ、すっかり信者です。

 

今日は、久し振りのおでかけ鑑定のお知らせです。

それがなんと明後日の夜開催。

こんなに直前の告知になってしまいましたのは、急に決めたからでして。

 

おなじみの日替わり店長の店”魔法にかかったロバ”さんに参ります。

女子大学生が”ママ”となり、毎月定期出店されていた「スナックめい」が、

”ママ”卒業のため、明後日がラスト営業となるのです。

毎年、この季節は、ああ、みんな卒業して遠くへ行っちゃうのねぇ・・・・

と淋しい気持ちになるのですが、今年もたくさんの学生さんとの別れがあります。

 

そこで、

彼ら、彼女らの門出を祝福して、卒業生のみなさんを無料で占おう!

と思いましてね。

卒業で関西を離れる人にも、そうでない人にも、新生活へ向けての、

何らかの餞になれば、と思っています。

 

もちろん、卒業生以外の方も占います。

こちらは、いつものまほロバ価格で、学生さん500円・社会人の方千円です。

10~15分見当となりますが、後にお待ちの方がいらっしゃらなければ、

ゆっくりお話しできるかもしれません。

時間は18時~22時の4時間だけとなります。

ご予約もお受けしていますので、ご希望の方はメッセージください。

こちらのイベントページからでもOKです。

《ラスト》スナックめい

 

魔法にかかったロバさんには、定期出店していたこともあったのですが、

メンバーの転勤や、わたしの体力的なこともあり、休止状態になっていました。

このままフェイドアウトしてしまうのは、礼を欠くことですし、

お世話になった学生さんも見送りたいし、ということで、

明後日は、わたしもひとまずの区切りの気持ちで伺おうと思っています。

 

占いのご予約は少しずつ埋まってきているところですので、

ご希望の方はどうぞお早目にお知らせくださいね。

国際結婚に向く人 向かない人

またしばらく占いから離れたことばかり書いていたので、

今日は占い的見地からの国際結婚について書きますね。

 

 たまに、

「外国人と結婚したら、すごくかわいい子が生まれそうじゃないですか!」

と目をキラキラさせておっしゃる方がおられます。

たしかにハーフの子どもさんは美形が多いですよね。

我が家の近所にも、ハーフの金髪巻き毛の姉妹が住んでいますが、

その見た目を裏切る、ベッタベタの大阪弁がかいらしいです。

しかし、周りのお友だちと、あまりにも違いすぎる容貌というのは、

彼女らに、どういう心理をもたらしているのかなあ、と思うこともあります。

その「特別」感を肯定的に捉えるのか、そうでないのか。

そこは持って生まれたメンタルや、育て方、周囲の反応によっても、

変わってくるところでしょう。

 

なんてことはわたしの要らない心配で。

今日はその話ではなく、その手前の国際結婚についてです。

「海外と縁がある」「外国人とうまくいきやすい」という星があります。

その星を生まれ持っている人は、留学すると実りが多いとか、

お仕事でいうならば、通訳・翻訳に向くとか、外資系がよさそうとか、

外国人がたくさんやって来るところで働くとか、貿易関係とか、

いろんな「海外」つながりが良い、ということになるのです。

こういう方は、外国に行くと、ぱあ~っと解放されたような心持ちになり、

すごく伸び伸びできるんです、とおっしゃいます。

国内にいると、日本という目に見えない枠に嵌めこまれているように

感じられるのかもしれませんね。

こういう星をお持ちの方は、結婚して海外に住むということに抵抗も少ないし、

外国の人と暮らしを作っていくことにもあまり不安を持たれません。

ということから、国際結婚に向いている、と言えるわけです。

 

他に向いている人としましては、ごく普通に日本人同士で結婚するよりは、

国籍の違う人や、男性の方が年下であったり、歳の差が極端であったり、

もしくは別姓婚や、別居婚など、ちょっとイレギュラーな形の方が、

結婚生活が納まりやすい、という星の人となります。

こちらは、国際結婚が性格的に合っているというのではなく、

そっちの方が納まりがいい、という意味合いとなるのです。

 

あ、それから、ものすごく好きになれば、ほかのことはどうでもいい!

という方が、たまたま好きになった相手が外国人という場合もありますね。

本当に、たまたま国際結婚になったというケース。

 

けれども、こういう星がついていなければ国際結婚がうまくいかないのか、

というと、もちろんそんなことはありません。

お互いの相性もありますし、結婚生活に何を求めているかにもよります。

そこはもう、同じ国籍の人同士と同じですね。

 

わたしが考える国際結婚のいいところは、あきらめられる部分が多いんじゃないか、

ってことなんですね。

違う国で生まれ育ったということは、習慣も文化もまったく違うわけです。

予め、お互いがそこはよく理解し合っていると思うんです。

「違って当たり前」というところから出発するので、

一緒に暮らすことによって出てくる、さまざまな違和感に対して、

ある程度は覚悟もできているし、あきらめる許容範囲も広いでしょう。

そもそも異なった土地、文化で育っているのだし、

ということで受け容れられる部分も多いと思うのです。

 

それから、共通の会話が共通のネイティブな言語ではない、というところも大きい。

わかってもらえるよう、できるだけシンプルに、わかりやすく話す努力を

お互いがするのではないかと思うので。

 

これは実はどんな夫婦にも共通することなんですよね。

同じ日本で生まれ育ったって、まったく違う環境や人間関係の中で、

それぞれが時間を過ごして大人になっているわけで、

お互いが思う「普通」は同じであるはずがありません。

そこを「わかって当然でしょ」「そんなの常識でしょ」

というスタンスで歩み寄らないでいると、どんどんこじれていってしまいます。

よく「価値観が似ている人がいい」と言いますが、

似ていても、まったく同じということはありえないですよね。

そこはもう擦り合わせていくしかない。

そう、摩擦なんですね。

摩擦は必ず起きます。

そこで発火させないように、距離を加減したり、クールダウンしたり、

お互いが滑らかになる努力をしながら、暮らしを作っていくわけですね。

 

そう考えると、相手に対して不満が募ってきた時に、

これが国際結婚だったら?

と一度考えてみるのもいいかもしれませんね。

もしくは、

相手が宇宙人だったら?

とか。

それはないですかね。

マルシェが好き

さて、昨日のつづきです。

 

祇園四条駅から、次に目指すは出町柳

京阪電車をここで降り(というか終点だしね)、川端通沿いを北上します。

風もあまりなく、やわらかな陽射しの絶好のお散歩日和だった春分の日

歩いていると汗ばんでくるほどでした。

 

目的地はリバーサイドカフェが入っているアパート。

「春待ちフェスタ」というイベントが開催されていたのです。

春待ちフェスタ〜リバーサイドカフェ1周年 | イベント | Kyoto-shi

 

以前から気になりながらも、リバーサイドカフェには行ったことがなく、

ちょうどいい機会だし!と思って、足を延ばすことに。

さっきまで歩いていた祇園界隈の恐ろしいほどの人出を思うと、

なんとのんびりした風景でしょうか。

 

いつものように、リュックを背にひとりでずんずん歩いていると、

春から大学生?と思しき男の子と、お母さんらしき人が歩いてらして。

下宿を探しているのか、決まったのか、そんな感じだったんですね。

わたしと息子も11年前のまさに今ごろ、土地勘のないこのあたりを

さんざんウロウロしたなあ、と思い出しました。

大学在学中に出町柳界隈は、すっかりテリトリーと化しましたけれど、

入学前は倉敷に住んでいたので、まったくの別天地。

はああああ、あれはもう11年も前のことなのかい、

と驚きつつも、なんだかほっこりと思い出にひたってしまいました。

 

そして、たどりついたリバーサイドハイツ。

まさしくリバーのサイドで、ハイツな建物。

様子がよくわからないままに、2階へと階段を上がり、

古本、お花、写真、野菜などを見て回ります。

お花は生花店さん、野菜は八百屋さんの出張販売です。

ここで、泥の中ではなく、砂地で育ったというレンコンを買いました。

見た目は同じ姿をしていますが、育ちが違うってことですね。

それで夕飯にこれを作りました。

cookpad.com

 おいしかったですよ~

 

そして、おもしろかったのが、カラーセラピー体験。

「色で自分を知ろう」というもので、オーラソーマに似ています。

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3本のカラーボトルを選ぶわけですが、わたしが選んだのはこのみっつ。

それぞれの解説文を読みながら、

 ほ~~~

 なるほど~~~~

 へ~~~~

と。

占いではないのですが、やっぱり占いチック。

こういうの、好きなんですよねぇ。どうしたって。

 

他にも写真をもらったり、お花の話を聞いたり、とささやかながら交流を楽しみ、

ハイツを後にしたのでした。

 

出町柳駅までの帰り道、陽気につられて川原へ降りてみました。

走っている人、自転車で通り過ぎていく人たちをやり過ごしながら、

石段に腰を下ろして水面を見やれば水鳥が。

 

 もう水も温んでいるものなあ。

 ああ、水辺って、こういう匂いがしてたんやった。忘れてたな。

 

なんて考えながら、しばらく、ぼーーーーっとしていました。

こういう時間を過ごせるって、ほんとに贅沢なこと。

自分自身も家族も健康でなければ、こんな風にノホホンとはしていられません。

なんてありがたいこと、と感謝しつつ、また出町柳まで元気よく歩きました。

ああ、よい休日でした。ほんとうに。

ギャラリー空へ行ってきました

ぽかぽかのよいお天気だった昨日、祇園のギャラリー空へ向かおうとしましたら、

電車が事故で止まっていまして。

ええ~~~~~!

と思ったのですが、誰かと待ち合わせしているわけではなく、

仕事の時間が迫っているわけでもなかったので、

こんなアクシデントに遭うには絶好のタイミングとも言えるなあ、

とポジティブに考え直し、プラットホームで40分くらい待ちぼうけしました。

 

そういえば、先日、岡山へ向かう時も、電車が止まってたのですよ。

その時は、踏切の不具合で止まっていて、やっと動き出したら、

今度は前を走る電車で急病人が出たということで、また止まってしまいまして。

荷物もあることだし、と珍しく指定切符を取っていたら、

30分以上余裕をもって新大阪に着くはずが、ギリギリもギリギリということに。

それでも間に合ったのはラッキーだったんですけれどね。

しばらく、電車には時間に余裕をもって、という戒めかしら。

 

で、予定よりも時間はかかったのですが、無事、祇園四条へ到着。

三連休最終日の四条通は、そりゃあもう、お祭りみたいな人出で。

観光客らしき人たちをかき分けるように、普段は足を向けないエリアへ歩きます。

へぇ~、こんなところに吉兆があるんや、結構、駐車場があるのね、

とか思いながら(わたしも観光客ですよ)、DMハガキの地図を頼りにウロウロ。

 

狭い路地を入ったところで、うっかり通り過ぎてしまいそうでした。

「陶と貼り絵の手しごと展」

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いかにも京都らしい趣の建物に入ると、すぐ林原さんにお会いできました。

 

うわー、お久し振りです。お元気そうで!

とお互いに言葉を掛け合って、さっそく作品を拝見。

 

相変わらず、緻密さと大胆さ、どことなくユーモラスな遊び心満載で、

思わず、ほ~ぅと溜息が漏れます。

ホタルイカ、クラゲ、カニ、郵便ポストなど、モチーフも色々です。

どの作品もとても素敵なのですが、特に好きだなーと思ったのが、

この、玉ねぎとクラゲ。

 

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これ、絵ではなく貼り絵なんですよ!

しかも利き手ではない左手で、すべての作業をされているのです。

 

会場のプロフィール紹介の中に、このような言葉がありました。

 

和紙を切り、ペタペタ貼り、ここで頭の中を整理し

又紙を切り、ペタペタ貼り、人の何倍もの時間をかけて

完成させた時、とてつもない充実感があります。

 

貼り絵を始めてゆっくり焦らずに作品を見ていたら

心が落ち着いてきます。

 

多分 見いだしたり、感じたりすることは

障害者も健常者も同じだと思います。

 

ええ、ほんとうにそうだと思います。

利き手が不自由なのに、こんな緻密な作品を?!

というところにだけ価値があるのではなく、作品自体が、ほんとうに素晴らしい。

そこを見て、感じていただきたいなあと、作者を知る者として思います。

どんどん進化を遂げられている作品が、今後、どのように発展されるのか。

次の個展がいまから楽しみです。

 

そして、二人展のもうお一方の平野絵美さんの陶芸もよかったです。

迫力あるシーサー、かわいらしい豆皿、ほっこりする雛人形など、

親しみやすい、多彩な作品が展示されていました。

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ああ、いいものを見せていただいたなあ。

と大満足で、次なる目的地へと、祇園四条駅に取って返したのでした。

そこについては、また次のブログで!

 




学生さんとの接点

三連休初日はよいお天気。

通勤の電車もなかなかの混みっぷりでしたが、

車内にどことなく、ウキウキ感が漂っているように感じました。

連休中、遠くから京都旅行でいらっしゃる方が、占庭にも寄ってくださいます。

旅行の時間を割いてもらうて、なんてありがたいことなんでしょう。

寄ってよかったな、と思ってもらえるよう、がんばらないと!

 

そんな今朝の電車の中で、ふいに頭に浮かんできたのが、誤字について。

昔のラブレターでのオーソドックスな誤字といえば、

「変しい変しい〇〇さん」でした。

恋しい恋しいと書こうとしての、笑える間違いなわけですが、

これが一番有名なんじゃないかと思います。

いまや、手書きのラブレターは絶滅危惧種となりまして、

メールやLINEに取って代わられていますので、

「変しい変しい」なんて、ありえないわけですよ。

だいたい「こいしい」で誤変換する方が難しいですからねぇ。

たとえ、小石いとか、濃いしいとか、乞いしいとか、

間違ったとしても、さすがに気がつきますし。

こうして時代はテクノロジーと共に変わっていくんだなあ・・・・

なんて窓の外の風景を眺めながら、ぼんやり考えていたのでした。

ええ、平和ですよね。

 

そして、今日の朝イチのお客さまは、京都の大学から関東へ就職された女の子。

最後にお会いしてから、何年経ったのかしら。

3年以上経っているのは確実なのですが、久し振りにお顔が見られて

うれしかったです。

社会人になりはって、髪型も変わり、雰囲気もぐっと女らしくなってらしたけれど、

元々のキャラクタは大きく変わってはいなくて、お話していて楽しかったです。

 

数年前までの占庭は学生さんのお客さまが多くて、恋愛相談や、友だち関係の悩み、

就活についてのお話をたくさん聴いていました。

そしてその学生さんたちは、それぞれ、いろんな就職先で活躍されています。

就職後も関西へ来られた時に、立ち寄ってくださったりして、

近況やお仕事の話をお聴きするのって、すごく楽しいことなんです。

さまざまな業界の内側の話題というのは、外からは窺えないものも多くて、

とても興味深く、勉強になります。

こうして、わたしは若い人から、たくさん教わっているんですよねぇ。

ありがたいこと。

 

けれども、以前に比べると、学生さんのお客さまが少なくなってきているので、

このままでは、この楽しい連鎖も減っていってしまう、ってことだなあ、

と思うと淋しく感じます。

以前のように、学生さんが出してらっしゃるフリーペーパに広告を出すとか、

学生主催イベントなどに参加してみるとか、何らかの動きを考えてみようかなあ。

元々、学生さんが多い街だから、ということで京都でお店を開いたのだし、

そこは大事にすべきなのでは?と思うのですが、

いやいや、それは需要があってのことでしょ、とも思うわけで。

さてさて、どうしたものでしょうか、と思案中であります。

「陶と貼り絵の手しごと展」ギャラリー空・鍵屋

ついに今朝の新聞に、京都の桜を見に行こう!特集が載っていました。

また、大勢の人が全国から、いや、海外からも、どっと繰り出して来られる

あのシーズンが迫っているということですね。

今日はまだ寒いですが、奈良のお水取りも終わり、もうすぐお彼岸。

みなさん、春が、春が来ますよーーー

 

いえ、わたしは別に春が好きってわけでもないんですよ。

ただもう、とにかく冬の服装に飽きてしまったんです。

毎年、同じ理由で春を待ち望んでる気がします。

日本に四季があってよかった。

 

さて、またまた個展のお知らせです。

祇園にありますギャラリー空という、京菓子の老舗・鍵善良房さんのスペースで、

「陶と貼り絵の手しごと展 土 + 和紙」という二人展が本日から始まりました。

お店 | 鍵善良房

 

紹介と詳細につきましては、頂戴したDMから転載いたしますね。

『陶』平野絵美

京都府立陶工高等専門学校卒業。

2010年から3年間石垣島で生活。

シーサーとやちむん工房「凛火」で働く。

現在は地元京都でシーサーを中心に招き猫、干支などの縁起物の置物、

豆皿を作陶。

今回は楽焼の雛人形も展示販売します。

 

『貼り絵』林原伸樹

1958年京都に生まれる。

2010年右上肢・右下肢・言語機能障害のため、1級身体障害者認定を受ける。

2015年「京都とっておきの芸術祭」で京都府知事賞を受賞。

2016年「脳卒中失語症の三人展」を開催。

同年「京都とっておきの芸術祭」で佳作受賞。

 

こちらの林原さんから、この二人展のDMを頂戴しました。

実はこの方、占庭移転前の店舗の大家さんだったのです。

6年前、京都で占いの店を始めようと店舗探しをしている時、

たまたま物件をネットで見つけまして、早速伺いました。

オシャレなデザインのビルの2階で、南側の大きな窓からサンサンと陽が降り注ぎ、

内装もとてもセンスのいいお部屋でした。

ひと目で気に入ったのですが、とにかく広くて。

ひとりで占いをするためだけにお借りするには、贅沢すぎる空間でした。

正直にそうお伝えすると、

「実はぼくがここでカフェをやってもいいなと思っているんです」

とおっしゃるので、お身体が不自由なのに、なんて意欲がおありなのだろう、

すごいなあ、と感心しながら、それではこのお話はなかったことに・・・

と帰ろうとすると、

「占いで使うスペースをお貸しするから、一緒にやりませんか?」

とおっしゃってくださったのです。

それはもう願ったり叶ったりのお話で、あまりにもわたしに都合がよすぎる話に、

ほんとにいいんですか!?

と不安になったほどでした。

 

スペース貸しというのは例がないから、と間に入った不動産会社の人は

難色を示されたので、結局は、不動産屋さんを介しない信用貸しを

してくださったんですよねぇ。見ず知らずのわたしに。

本当にありがたいことでした。

 

林原さんは、紹介文にもあるように、脳梗塞でお身体と言葉が不自由です。

けれども、左手に杖を持ち、おひとりでバスにも乗って、どこへでも行かれます。

言葉が出にくい時もありますが、ちゃんとお話ししてくださるし、

コミュニケーションを取ろうという意欲があるのです。

とにかく、好奇心旺盛で、やる気にあふれ、ものすごく前向きな方。

一級建築士さんでもあり、ハイセンスで機能的なビルは、ご自身の設計なのでした。

 

貼り絵を始められたのは、病後数年経ってから。

その細かい作業を効き手ではない左手でされていることにも驚嘆しますが、

配色の斬新さや、ハッとさせられるキレのよさ、ユニークな造形など、

本当に素晴らしい作品を生み出しておられます。

昨年の三人展も拝見しましたが、とても素敵で見入ってしまいました。

 

今日からの二人展は、ロケーションもいいところです。

期間中は気温も上がってきそうですので、ぜひどうぞ。

 

☆開廊時間☆

16(木) 12時~18時

17(金)~19(日) 11時~18時

20(月・祝) 11時~16時

成し遂げる人 成し遂げなくていい人

昨日の岡山での出張鑑定は、なごやかで、たのしい時間でした。

お世話になったみなさま、ありがとうございました。

また、よいご縁をいただいたなあと、うれしい気持ちでいっぱいです。

 

久し振りに新幹線で帰ってきまして、新大阪から大阪への在来線の車窓から、

梅田のビル群が見えてくるのですが、それを見て、

「ああ、帰ってきたなあ。やれやれ」と感じました。

関西へと引っ越してきて11年弱。

いつの間にか、梅田をテリトリーと認識するようになっていたようです。

まあ、そうは言うても、全然、都会のヒトって感じではないんですけれどね。

 

 

さて、と。

久し振りに占いのことも書きますね。

どなたの周りにも、すごく熱量の高い人、やる気満々な人、行動力抜群な人、

っておられますよね。

とても陽気で、周囲をも巻き込んで、グングン広げて動いていくタイプ。

そういうタイプの人は、勇気と元気をくれるとてもありがたい存在なのですが、

反面、そうでないタイプの人を気後れさせてしまう場合もあったりします。

「行動あるのみ! なんで今すぐ動かないの?」

と言われることで、追い詰められたような気持ちになる人だっておられますよね。

そうおっしゃった方は、まったく悪気もなくて、純粋に

「なんで?」っていう疑問を投げかけただけなんです。

こういうなんでもない気持ちのすれ違いというか、ちょっとしたチグハグさ、って

よくあることだと思うんですよ。

これを占い的に分析するなら、持って生まれたものの差も影響してるかも、

と考えるわけです。

 エネルギー量

 運気の強弱

 課せられた役割

 アウトプット人なのか インプット人なのか

 能動的か 受動的か

これらは、生まれた日の星の並びで、3~4割は決まっているとされています。

もちろん、6~7割は他の要素で築かれていくので、このまま、

というわけではありません。

けれども、やはり「持って生まれたもの」という影響も侮れない、ということです。

 

「この世に生を受けたからには、何かを成し遂げなければ!」

と高い熱量を発しながら、積極的に道を拓いていこうという方はまぶしいです。

目立つし、華やかにも映ります。

でも、みんながみんな、それを目指さなくてもいいと思うんですよねー

世の中の人、みんながそんな人ばかりだったら、活気があり過ぎて、

うるさくてしょうがないかもしれないですよ。

いつも思うのですが「成し遂げる」のに向いている人と、そうでもない人、

やっぱり分かれるんですよねぇ。

 

で、成し遂げるっていうのは、いったい何なんだろう、って考えると、

何らかの成果を残すとか、いわゆる成功者になるとか、人民を救うとか、

ふつうに生きてるだけではできないことをやってのける、

っていうイメージが浮かびます。

うん。えらいね。

努力と、根性と、精進と、頭脳と、体力も必要でしょう。

ラクをしていてはダメで、いろんな面で、ひとよりも秀でてなければなりません。

確かに、立派です。

うーーん、やはり、わたしはそっち側のチームではないな、

と書きながら改めて思ってしまいました。たはは。

 

で、じゃあ、成し遂げられない人は、ダメなのか?  というと、

そんなことはない!  と、これまた声を大にして言いたくもあるのです。

それは、自分がそっち側のチームゆえの自己弁護ではありませんよ。

 

この世界の片隅に」という映画をご覧になってない方には、

よくわからない例になってしまうのですが(ごめんなさい)、

あの映画の主人公のすずさんは、何かを成し遂げようとか思ってなかっただろう、

って感じます。

すずさんは、戦時下で、日常を守って生きようとした若い女性です。

それは自分のためとか、だれかのためとか、それすらも意識してなかったと

思うんですよね。

ただ、誠意をもって今日を生き、明日を生きた人生であったろうと思うのです。

映画を観たときに、それをとても立派であったと感じたし、感動もしました。

人の一生って、命をムダにしなければ、それで十分なのではないかと思えます。

成し遂げられる人も、成し遂げられない人も、同じようにひとつの命として、

同じだけの価値があるのだと。

 

けれども!

そこで占い的に問題になるのが、成し遂げられるだけのものを持っていながら、

そういう生き方を選んでない方なのですね。

元々、それだけの強い運気や、エネルギーを持っているわけですから、

それを存分に消耗してこそ、十分な生き方として完成するのです。

成すために困難に立ち向かってこそ活きるエネルギーであって、

易きに流れて余らせてしまったエネルギーは困ったことになってしまいます。

なんと申しますか、不毛な困難を連れてくる場合もあるのです。

ですので、エネルギーの強い人は、ぜひ、有効な消費をしていただきたい。

ということから、不本意ながら、わたしも占い師として、

それほどやる気のない人のお尻を叩かねばならない場合もあります。

もし、叩かれたなと感じた方がおられましたら、

これも運命だと思って、がんばってみてください!