京都 四条高倉の占庭から

読書

穂村弘さんの『鳥肌ナイト』に行ってきました

昨夜、誠光社さんで開催された穂村弘さんの新刊出版イベントに行ってきました。 実におもしろく、大満足でした。 びっくりしたのは、観客の女子率の高さ。 男性客は1割おられるかどうか、ってところで。 穂村さん、こんなに女性に人気なんや、、、、という…

異性間に友情は成立するのか?

昔から、ずーっと議論の的となっているこの問題。 異性で親友になれるもんだろか、って話ですね。 わたしは男女間であっても友情は成立すると考えます。 というか、成立してたしなあ、と思うわけです。 けれども、そんなこと、絶対ムリ! と言い切る人もおら…

掏摸

ここのところ、中村文則さんの『掏摸(スリ)』を読んでいました。 息苦しくなるほどの緊迫感。 わたしの苦手なハラハラドキドキ満載で、しかもそれをクリアしたところで 単純にカタルシスを享受できない内容で。 いやー、実にハードボイルドな純文学でした…

ガケさん

北白川にあったガケ書房さんのことを我が家では、ガケさんと呼んでいました。 倉敷にある古書店・蟲文庫さんのことを蟲さんと呼ぶのと同様に。 ユニークな書店として人気だったガケ書房さんが閉店・移転し、 ホホホ座というお店になると知ったときは、すごい…

行きつけ、かかりつけ

今夏は野菜の価格がお手頃でうれしいです。 夏野菜、好きなんですよねぇ。 本日の夕飯登板野菜は、 冬瓜、きゅうり、コリンキー、大根、オクラ、ホウレンソウ。 野菜をたっぷり摂ると、あちこちに油を差したマシンのように 体がスムースに機能していくような…

明智光秀のイメージ

今日は久し振りの雨でした。 エコ除草のヤギさんたちは、雨でお休み。 なかなかホワイトな職場のようです。 わたしはテレビ好きではないですが、朝ドラは習慣で見ているし、 大河ドラマも録画を見ています。 「真田丸」での明智光秀は、ちょろっと出て、あっ…

いまからとてもたのしみです

わたしが通っているヨーガ教室の先生は、いわゆる「見える」方でして。 最初にお会いしたとき、 「あらあら、たくさん連れてきたわね~」 とクスクス笑いながら言われ、 え、え、ええーーーー!となりました。 わたしは占い師とはいうものの、霊能者ではあり…

傀儡

先日、四苦八苦は仏教用語だということを書いたんですが、 小説で、そういうテーマに挑んだ異色作品がありました。 坂東眞砂子さんは、角川ホラー文庫あたりから、一気に有名になった方ですが、 土着っぽい、おどろおどろしい作風ばかりではなく(でもそれが…

恋愛小説

今日は、大人も大人、堂々たる大人の恋愛小説をご紹介。 高樹のぶ子さんと言えば、恋愛小説の妙手。 お若い頃は、謎めいた雰囲気のある楚々とした美人作家としても有名でした。 ご自身もかなりドラマチックな人生を歩んでこられた方。 今の若い方には、それ…

放浪記

『放浪記』といえば、ああ、あの森光子さんがでんぐり返りしてた舞台ね、 と、そっちの方が有名ですね。 ま、わたしは森光子さんの舞台よりも、森さん本人の方に興味がありますけれどね。 すごい人生やったんちゃうかなあ、と思っていて。 舞台は、昨年から…

らもさん

中島らもさんが好きでした。 小説もエッセイも、おもしろかったですねぇ。 一番おもしろかったのは『西方冗土』かな。大笑いしました。 らもさんの描く関西は、カンサイという感じで、 身軽で、無責任で、こすっからさも笑ってごまかした気になれる、ちゅう…

婚姻制度と不倫

この前、石川啄木の『ローマ字日記』を読んで、 あまりのダメ人間っぷりに呆れ果てました。 なかなか、人間、ここまでダメに生きられないよなあ、というレベル。 つくづくこんな人と結婚してしまった奥さんが気の毒でならないのですが、 あまりにひどすぎて…

コビトカバのポチ子

先日、白浜のアドベンチャーワールドで、ミニカバを間近で見ました。 ミニと言いましても、カバだけに大きい。 檻の中に一頭だけいて、普通サイズのカバにはない愛らしさがありました。 哀愁漂うお尻に、小さなしっぽがついていて。 ああ、抱き締めたい! と…

別れ

しばらく占い師らしいことを書いてないので、今日こそは、 と思っていたのですが、昨日から、よしもとばななさんの本を読んでいて、 その小説がじんわりこころに響いたもんで、決意が流れ気味なのです。 が、占いのことも書いていきましょう。 読んでいたの…

冷蔵庫の中の見通しはどうですか?

今日は数年振りにパンを焼いてみたのですが、 久し振りすぎたのか、ちょっと残念な出来具合で。 もっと、ふんわりするはずだったんだけどなー いえ、それでも食べますけどね。 今から十数年前、働いていた会社が倒産して職を失い、 次の仕事が見つかるまでの…

結婚を敬遠する男性目線の意見から考えてみました

以前、このブログにも書きました、歌人でエッセイストでもある穂村弘さん。 サラリーマンでもあり、長く独身でもあった人で、 恋愛だとか、結婚だとかには非常におよび腰だったので、 結婚されたと知った時は、えええっ!と本気で驚きました。 で、今日は穂…

長嶋有さんが好きなんです

たまにこのブログで好きな本の紹介をしているんですが、 あまり読まれないようで、人気ないんだなあ、と思っていたら、 数人の方に、本の紹介が楽しみです、とか、 図書館で借りて読んでみました、とか言っていただき、 需要があったんや~~~~、とうれし…

読書のヨロコビ

四条大橋から見下ろすと、川床がすべて整って、 ああ、夏へ向かっているなあと思います。 今日は上天気で、日除けのない床は暑いくらいでしょう。 本を読んでいて、ぐいぐい引き込まれるときはまず2パターンあって、 登場人物の行く末が気になるときと、ス…

伊藤比呂美さんのこと

昨夜、ヘンな夢を見ました。 わたしは昔から毎日、フルカラー3本立てくらいの夢を見ていて、 ヘンな夢は日常茶飯事なのですが、ちょっと雰囲気の暗い夢で。 先日、熊本の知人宅へ荷物を送ったのですが、それが、 「割れて届いたのよ~」と連絡があった夢だ…

翻訳者 岸本佐知子さんのエッセイ

先日、また今度、と書いていました岸本佐知子さんについて。 むやみに誰にでも勧めているPR誌「ちくま」で知った翻訳者さんです。 『ねにもつタイプ』というエッセイ集が、この連載をまとめたもの。 薀蓄があるとか、気分が晴れるとか、大笑いできるとか、 …

「ちくま」ファンです

小学生のときから図書委員だったので、 小さなころから「これから出る本」のPR紙を熟読していました。 読みたいものが見つかるワクワク感とともに、 ああ、こんなにも多くの本が次々に世に出ている・・・・ という焦りも同時に感じていました。 どうして焦…

群さん

10年前引っ越してくるとき、本を大処分したんですが、 一番大量だったのが雑誌。 10数年分の『本の雑誌』があったんです。 同じく定期購読していた10年分ほどの『広告批評』は、 どうしても手放せず、持って来ました。 『本の雑誌』を処分するというの…

書きたい気持ち 読みたい気持ち

本日3月12日(日)の占庭 は、勝手ながら臨時休業させていただきます。 ごめんなさい。 本が好きで、自分も物語を書きたいと思い、 童話のようなものを最初に書いたのは、小学3,4年生の頃だったと思います。 同じ4年生のときは、学芸会の劇の脚本も書き…

『ぼくは勉強ができない』

昨日、たどりつけなかった山田詠美『ぼくは勉強ができない』のお話。 山田詠美さんの本はたくさん読みました。 だけど、ファンかというと、それほどじゃあないんですけどね。 で、一番好きな作品が『ぼくは勉強ができない』なんです。 次に好きなのが『風味…

サイバラさん

仲のよい友だちが西原理恵子さんの大ファンで、 数年前に京都のまんがミュージアムであった「バラハク」も一緒に行きました。 サイバラさんが、カレシの高須センセイと大相撲観戦されてたりするのを テレビで見ることがありますが、そらもう目立ちます。どっ…

エデンの東、じゃないのよ。

やっと『有頂天家族 二代目の帰朝』森見登美彦を読み終えました。 10日ほどもかかって。 ああ、長かった・・・・。 これ、三部作の二部目らしいんですけれど、そこまで引っ張る物語なんやろか。 一部はすごくおもしろく読んだんですけどねぇ。 ま、三部が…

物語へ逃げる

数日間、ずうっと占いについて書いてきたので、 今日はちょっとおやすみして読書について。 わたしは字が読めない頃から、すでに本好きでした。 というか、そうだったらしい。 「赤ずきん」を暗唱しながらひとり遊びしていたらしいです。 幼稚園に入れば「キ…