京都 四条高倉の占庭から

なぜか高い的中率

続きまして、今日は「ト」(ぼく)について。

「ト」は偶然性で占うものです。

占い師が念を込める、とか、

天上からナニモノかを降ろしてくる、とか、

そういうコックリさん的なイメージを抱かれがちですが、

なにしろ「偶然性」がキモなので、とてもシンプルな占術です。

 

わたしは「ト」については、タロットカードを使っています。

数々の占いに手を出してきたワタクシですが、

タロットカードに手を染めたのは、実は一番最後でした。

しかも、必要に迫られて、という現実的な理由から。

「命」で相性を占うことはできますが、

相手の人の生年月日がわからない場合は、お手上げです。

また、ほぼ同条件のものを複数の中から選ぶときも、

「命」や「相」などでは判断しにくい。

そういう時に俄然威力を発揮するのが「ト」なんですね。

シンプルなだけに、ハッキリ答えが出ます。

 

タロットカードを学ぶまでは、

「こんな絵のついたトランプみたいなもん当たるん?」

と思っていました。わたしも。

興味はあるけど、78枚の絵柄の意味を覚えるなんてしんどいわー

という生来の怠け者気質もあり(あかんがな)、

なかなか手を出せなかったんですね。

これは独学では挫折するに違いない!

という自信だけはたっぷりありましたので、

タロットカード占いは習いに行きました。

お月謝を払い、交通費を使って行くからには、

ものにせずに終わるわけにいかない!

という生来のケチ臭い根性に賭けたわけです。

が、習い始めると、そのおもしろさの虜になりました。

なぜだかわからないけど、当たるんです。

なんで?なんでだす?

不思議!

カードはたまたま出てきただけ、のはずなのに、

そこにはちゃんと物語がある。

すっごーーーい!

となりまして、そうなれば生来の占いフリーク気質で、

たちまちのめり込み、それはそれは楽しくマスターできました。

(今日は「生来の」を多用してみました)

 

「ト」は二度やれば二度、三度すれば三度、違う結果が出ます。

同じことを占っても、そうなるのが「ト」。

だからこそ、同じ内容で何度も占うのはご法度です。

「こんなはずないから」とやり直しをすれば、

結局は自分が納得できる結果が出るまでやり直してしまうのが人情ってもんです。

たしかに、さっぱり意味がわからないカードが出ることだってあります。

けれども、そういう場合もやり直してはダメ。

さっぱりわからないカードが出た、ということを受け止めることが大事です。

 

ゲストにカードの山を分けてもらったり、シャッフルしてもらったり、

カードを選んでもらうやり方もあります。

その方が「占いに参加してる感」を楽しんでいただけるかもしれませんが、

わたしは自分が占いに使うカードをゲストに触れてもらわない方式を採っています。

念が入ってしまうような気がするんです。

で、そういうものが入ると、どうも結果がブレるように感じます。

なので、わたしもできるだけ先入観や、気持ちが入らないように、

ゲストと世間話をしながら占います。

その方が「ト」の「偶然性」という得意分野が生きると思うので。

だから決して、テキトーな態度で占っているのではないんですよ。