京都 四条高倉の占庭から

自信の持ち方

自己評価が極端に低い方がおられます。

 

 100点満点で、自分に自分の点数をつけたら何点? 

と、よくお尋ねするんですが、30点・・・・なんておっしゃる方があって、

びっくりしてしまいます。

ちゃんと働いていて、誠実で、かわいい人であっても、なお、

そういう自己評価をしてしまいはるんですよねぇ。

そんなんかわいそう過ぎる。

 

でもそれ、謙虚とは違いますからね。

勘違いしちゃダメですよ。

 

人間、生きていくだけでも大変です。

それだけでもエライんです。

 

なぜか、がんばっている人の方が、

「自分はがんばりが足りない」っておっしゃるのは何なんでしょうね。

がんばっていることをご自身が認めてしまったら、

そこで止まってしまうと思ってらっしゃるのかなあ。

怯えているようにすら見えます。

「もっとがんばらないと病」みたいなものなのかしら。

 

ご自分を叱咤激励するのは悪いことではないけれど、

がんばっている自分も認めてあげてほしいです。

もっともっとと、自分で自分のお尻をしばき続けるって、

どんなドSなの?ストイックにもほどがある。

自分で自分をいじめてるのと同じです。

 

自己評価の低い方は、普段からいろんな方に、

「もっと自信を持たないと!」って言われてらっしゃることが多いです。

でもね、簡単に自信が持てる人なら、とっくに持ってるわ、っちゅーことですよ。

そんな風に言われると、今度は、

「自信が持てない自分はダメ」のスパイラルに入ってしまう。

あっかーん。

 

自信なんて「持とう!」として持てるものではないですよね。

身に着いていくものですもん。

じゃあ、どうすればいいのかー、、、

 

 まず、自分で自分に点数をつけます。

 誰にも発表しないので、いい点をつけてください。

 例えば、100点満点で60点つけたとしましょう。

 マイナス40点ということですね。

 自分でマイナスと思ったのはどういうところか?

 なぜそう思ったのか?

 を考えます。

 

ここで、マイナス部分を明確に示せた人はしめたもんです。

あとは、そのマイナス部分を少しずつ減らしていけばいいだけ。

そうすればマイナス点数が減っていくわけですから、

自己評価は自然にじりじり上がっていくという算段です。

 

数か月に一度でいいので、たまに

 いま、自分は何点かな?

って思ってみてください。

そのときに、前回考えたときより、がんばってきたことを

きちんと評価してあげてくださいね。

がんばっている自分を認めないなんて、

がんばっている自分に大変失礼なことです。

せめて自分くらい自分を認めてあげましょう。

 

 もっとがんばって点数を上げる!

のではなく、

 もっとがんばってマイナス点数を減らす!

方式に切り替えていただくと、

無駄な力を入れずに、自己評価がプラス成長するはずです。

ひいては、そこはかとない自信も自然に身に着いていくのだと信じましょう。

「信じる」素直な心は、成長を応援してくれる強い味方ですよ。