京都 四条高倉の占庭から

だめんずの沼にダイブ

先日、自己評価の低い人のことを書きました。

かわいくて、気立ても良くて、控え目ながんばり屋さんの女の子ほど、

自己評価が低いのは、ほんとうに残念なことです。

キチンと正当な評価をご自身にしてあげてほしいと、心の底から思います。

 

ずいぶん前のこと、どなたの本やったかもう忘れてしまったんですが、

占い師の人が「これは占いではありませんが、」と断って書いておられたことで、

 ああ~~~~、なるほどなあ~~~!

と腑に落ちたことがありました。

 

 たとえば、自分のことを50点だと思っていると、

 50点くらいの人に出会って、

 50点くらいの恋愛をして、

 50点くらいの結婚をして、

 50点くらいの人生になりますよ。

 

というお話だったんですね。

占庭に来られる方の中には、素敵な人なのに、

「わたしなんて30点くらいですぅ」

とおっしゃる方が、少なからずおられます。

ほんとにもうびっくりしてしまいます。

 なんで?

 どこが?

って。

恐ろしいことに、謙遜ではなく、本気でおっしゃるんですよねぇ。

 

で、いつもお訊ねします。

 あなたの周りに、そんなにかわいくもないし、

 大してエエ子でもないのに自己評価の高い子がいない?

って。

そうすると、みなさん、思い当たる人がおられるようで、

ふんふん、と大きく頷かれます。

 そういう子に限って、なぜかいいカレシがいたりしませんか?

と訊くと、やはり「そーなんです~」と、大きく頷かれるんですよね。

 

「自分は90点」と思って生きている女子は当然ながら、

それに見合ったレベルの相手を探すわけです。

どんなに相手が高めであってもビビらないし、

しょーもない男にはハナも引っかけません。

でもって、自らを90点と思っている女性は、男性の目にはキラキラ映るようで、

引き寄せられるんですよ、フラフラっと。

 

もちろん、30点と思っている人も、実は90点なのだから、

それをちゃんと見抜く男性が近づいてくることだってあります。

おつき合いを始めて、そこから自信をつけていけたら問題ないんですが、

30点から抜けられないと、引け目を感じたり、自分がうまく出せなかったりして、

せっかく近づいてきた良いカレシと、次第に疎遠になってしまう場合もあります。

そうすると、その子は、

 ああ、やっぱりわたしがダメだったんだ。

 こんなわたしだから、しょうがない・・・・

と自己評価をもっと落としてしまうんですね。

そこへ、正真正銘の30点男が近づいてきたりすると、

無意識に自分にはこの程度の男が見合ってると思ってしまうのか、

つい、つき合ってしまって、苦労する、

というような、どうしようもないスパイラルに陥ってしまいます。

 

たいへんな不幸です。

自分をちゃんと評価してないばっかりに。

 

どんなに謙虚な人だって、わざわざ30点の異性を選んで、

好きになったりしませんよね。

自分を30点なんて思うということは、

だめんずの沼に、身を投げるようなもんです。

将来の不幸を自ら約束するに等しいってことですねぇ。

 

まあ、あんまり自信満々なヒトっていうのも、

どうかとは思うんですよ、わたしも。

でも、少なくとも自分のよい部分は、持ち腐れさせず、

ちゃんと認めてあげてほしいです。

キラキラするのに遠慮なんかいらないんだから。