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京都 四条高倉の占庭から

子どもはオトナ

いままで生きてきた中で、一番オトナだったときっていつ?

と問われたら、

「小学6年生のとき」と迷いなく答えられます。

わたしは社宅育ちなんですが、少し広い新しい社宅が建てられ、

そちらへ移ることになり、6年生に上がるときに転校したんですね。

小学5年生までのわたしは、結構おてんばで、男子にも負けない女子でした。

(当時は)痩せっぽちで体力がなかったので、

あくまで口げんかでは、のことですけど。

 

で、そろそろそういう自分のキャラをなんとかしたい、と思っていたんですね。

けれど、いまさら急におとなしくもなれないし、このままでいくしかないかー

とあきらめていたところへ転校の話。

たくさんの仲のよい友だちと別れるのは淋しいけれど、

これは千載一遇のチャンスとも思えました。

 この機に別人になろう。

と考えたわたしは、まず言葉づかいを改めます。

それから、ガサツな振る舞いを改めます。

まあ、全体的に女の子らしくなろうとしたんですね。

きっとおてんばキャラの幼稚さが、イヤになってきてたんでしょう。

 

一緒に、同じ社宅から新しい社宅へ移る友だちもいたので、

「何カッコつけてんの?」と気味悪がられもしたけれど、

そこはもう押し通すしかありません。恥ずかしかろうがなんだろうが。

 

で、まんまとキャラ変換に成功したのです!

11歳でそれを考えてやってのけたというのは、

めちゃくちゃ大人やったと思うんですよ。

 

ええ、それがピークでした。

 

それから思春期に向け、自意識は過剰になるわ、

コンプレックスには苦しめられるわ、

オトナだったはずの精神年齢は、グダグダになって安定感を欠き、

読み返すのも恥ずかしい「詩」なんかを書き連ねるしかなく、

メンタル七転八倒ですよ。

七転八起ちゃいますよ。

起きないんです。

七つ転んで、八つ倒れる方です。

 

若いって、ほんまにしんどいですよね。

女子高生とかに、もう絶対戻りたくないもの。

 

で、何が言いたいのかといいますと、子どもは侮れないってことです。

大人の言動もシビアに見ていて、自分の考えももっています。

子どもを侮る大人を決して認めません。

どんなに幼稚そうに見える子でも、すごくオトナな部分が必ずある。

大人の都合のいいように、子どもを見ない方がいいですね。

見抜かれて密かに侮蔑されるのがオチです。

 

なので、幼い子どもさんにこそ、誠実に丁寧に向き合わないと、

と思うんです。

自分がかつて子どもだったことをうっかり忘れないように。

ときどき自戒しなくっちゃ。