昨日が、我が家近辺の公立高校の入試だったようです。
国立大学の合格発表はもうあったんでしょうか?
悲喜こもごもの季節ですね。
入試っていうのは水物で、絶対安全という子がダメだったり、
絶対ムリっていう子が受かったりで、本当にわからないものです。
いろんな方の入試にまつわるお話も聴いてきましたが、
なぜ!?ってことが起こりやすいんですよね。良くも悪くも。
わたしは、結婚、就職、入試のこの三つは、
不思議なご縁で決まるんじゃないかと思っています。
志望校へ合格することは、それは喜ばしいことですが、
もしダメだった場合も嘆くことはないと思うんです。
ああ、神さまがこっちへ行きなさい、と言うてはるんやな、
って思ったほうがいい。
もう20数年前のことですが、知人の息子さんが受験されました。
とても優秀な息子さんで、関西の国立大を志望してらして、
たぶん合格は間違いないだろうということやったんです。
けれど、受験日直前に風邪を引いてしまい、なんとか受験できたものの、
解答欄をひとマスずらしてしまうという、まさかのミス。
志望校の二次試験受験は叶わなくなりました。
浪人を希望する息子さんに、両親は九州方面を勧めます。
センター失敗の打撃は大きく、そちらも受験したところで難しい状況でした。
受けたくないと渋る息子さんを説得し、二次試験を九州で受験。
得意の学科では満点を取り、奇跡的な挽回で見事合格。
けれども、受けただけ。行きたくない。浪人したい。
来年もう一度受けさせてほしいと熱望されていました。
そこをご両親が説得に説得を重ね、入学されることになりました。
ええもう渋々です。
けれど、入ってみたら水が合ったのでしょう。
大学生活はとても楽しく、入ったサークルでは長となり、
九州地区の代表にまでなり、そこで得た経験と人脈は財産となったそうです。
とても充実した4年間を送られたわけです。
そのまま大学院へと進み、もちろん学業も優秀で志望通りの企業へ就職。
いまもそこで、活躍されています。
無理やり入学させたご両親に、とても感謝されていて、
「あのとき、失敗してよかったと今は思う。
あのまますんなり志望校に合格していたら、
天狗のままで、自分は成長できなかったかもしれない。
あそこで一度折れてよかった」
と話してらっしゃるそうです。
きっと、彼はその学校にご縁があって、そこに呼ばれたんじゃないか、
ってわたしは思っています。
そういう子を他にもたくさん知っています。
学業以外の大切なことを学ぶために、
神さまが呼んでくださるんじゃないでしょうか。
挫折はつらいです。
プライドも折れるし、絶望もするでしょう。
だけど、そこからしか学べないものもたくさんあるんですよね。
挫折はなるべく若い内に経験しておいたほうがいいと思います。
誰だって、いつかは大なり小なり味わうことになるものですし。
そのためにも、若い人は、しなう強さを身に着けておいてください。
ポキン!と折れてしまわず、若竹のように、
ぐぐぐぐっとためて、びよ~~~ん!
と弾くしなやかさを持っていれば、
ピンチもチャンスに変えられそうです。
入試だけじゃなく、仕事も人間関係も、
どこに結果オーライが潜んでいるかわかりません。
一発逆転のホームランをかっ飛ばすためにも、
ご縁のあったところで、まずはベストを尽くしてみる。
次の道はそこから開かれるんじゃないかと思います。