京都 四条高倉の占庭から

イルカとパンダ

アドベンチャーワールドのイルカショーを見ると、

感動して、うるうるしてしまいます。

あのイルカたちの賢さ、けなげさ、うつくしさ、身体能力の高さに、

毎回、心底驚き、こころが打ち震えます。

そして考えるんですねぇ。

 

 イルカはエサが欲しくて、芸をやってるのか?

 それとも、一緒にやっている人間たちが好きだから、

 彼らを喜ばせたくてやっているのか?って。

 

たしかにエサは欲しそうです。

差し出された魚をいらない、と言ったイルカは見たことありません。

だけど、それだけで、あんな神業をやってのけるでしょうか?

とてもそうは思えない。

もちろん、芸として仕込まれてはいるんだけれど、

ただの「調教」ではない何かが、そこにある気がしてならないんです。

共に働き、共に役目を果たすヨロコビのようなものを

イルカは感じてるんちゃうかなあ、って思えてしまう。

お客さんに喜んでもらおうと考えてる、とまではさすがに思えません。

けれども、一緒にショーをやっているお兄さんお姉さんがうれしそうだと、

自分もうれしい、っていう風に見えてしまうんですよねぇ。

 

単純に、

 なんでそこまでのことができるの?

と驚きつつ、なんだか胸がいっぱいになってしまう。

 

イルカ、すばらしい。

ブラボー、イルカ。

 

それにひきかえパンダ。

さすがに大熊猫。マイペースこの上ないです。

だらーっとしながら、笹を食べ、ところかまわず寝転がり、

大きなナマコのような緑色のウンチをし、

もはや白とは言いがたいお腹やお尻になっていて、

見るからに、だらしない感じ全開です。

 

それなのに、超絶かわいい。

ただ姿を見てるだけで、圧倒的な癒され感。

なんという特別な生き物なんでしょうか。

 

あんなにけなげで感動的なイルカ。

ああ、それなのに、わたしはやっぱりパンダが好き。

ツートンカラーのただの熊やん!

とはとても思えない。

 

そら保護もされるわな。

どんなに高額でも借り受けたいと思わせるわな。

稀少種とか、そういうモンダイじゃないねんなあ。

ひとを夢中にさせずにおかない、何かがあるんですよねぇ。

 

煮詰まったり、こころがガサガサしたとき、

パンダに会いたくなります。

みなさんもいかがでしょう?

癒えると思いますよ。その一瞬は必ず。