パンダが好きだってことは先日書いたんですが、観覧車も好きなんです。
夫も観覧車好きなので、ふたりで日本各地の観覧車めぐりをしています。
パンダがいて、ナイスな観覧車があるのが、神戸の王子動物園です。
ここの観覧車は小さくて、全然有名でもなんでもないんですが、
乗ってみると、なんともいえない、ほっこり感があるんですよ。
「チープそうで、これは侮れない観覧車や」
というのが、観覧車フリークふたりの共通の見解なのですが、
誰が乗ってもそう感じるかどうかは、不明です。
王子動物園でパンダを見るまでは、パンダはいつもガラスの中で飼育されていて、
特別に保護されています、って感じだったので、
青空の下で、無防備にそこに居るのを見たときには、仰天しました。
こんな扱いでいいんですかっ??パンダを!
って感じでねぇ。
パンダ好きなワタクシですが、王子動物園のイチオシは、
実はパンダでも観覧車でもなく、コアラでもないんです。
カンガルー。
ここのカンガルーは実にだらけてましてね。ひじょうに行儀が悪い。
仰向けで大股広げて、または横向きに寝っ転がって、
腕枕でテレビでも見ているみたいにくつろいでいます。
見に来る人間をバカにしながら、反対に観察してるんちゃうか、
って思えるほどで。
その見下した態度。最高です。
ここへ行くと、パンダもコアラもそこそこに、
いそいそとカンガルーの元へと行ってしまいます。
で、ああ~~~、まためっちゃだらけてるわ~~~~
と、確認し、満足します。
王子動物園でカンガルーの魅力に目覚めてから、
長野県の須坂市動物園まで、カンガルーのハッチに会いに行ったこともありました。
テレビで見るほどの元気はもうなかったのですが、
その後しばらくして老衰で亡くなってしまったので、
生前に会っておけてよかったです。
が、しかし、須坂市動物園で衝撃的だったのは、ハッチでもクララでもなく、
川上犬という、一見、なんてことない犬が檻の中に繋がれていたことでした。
檻の中で首輪をして繋がれてるって、かなりシュール。
しかも、もの悲しい、哀愁漂う表情をしていましてねぇ。
これが、かなりの衝撃でした。
そして、また違う種類の衝撃も。
そこには、フツーにあちこちで見かけるインコもおりましてね。
「とっても、おしゃべりが上手!」
みたいに看板に書いてあったんです。
喋る言葉も、いろいろと書き出してあるので、
そうか、じゃあここはひとつ喋ってもらうか、と、
「おはよー!」
「こんにちは!」
などとわたしが力いっぱい話しかけると、
さっきまでしっかり起きていたくせに、急に目をつむって寝たフリをされました。
「・・・・・え?」
気のせいかも。
と、また目を開けたインコに同じように話しかけると、
ぴたっと動きを止めて、目を閉じて寝たフリ。
ナメられました。完全に。
これも忘れられない衝撃度でありました。
他にも、ベンガルトラやら、マントヒヒやら、
ちょっとちょっと、これどうなん?な感じの様子の動物がいろいろいまして、
これはこれで、ツッコミどころ満載の動物園でありました。
「てづくり」感をウリにしている動物園で、入園料も200円と格安。
お近くへ行かれることがありましたら、オススメです。