京都 四条高倉の占庭から

政治家と占い師

昔から、洋の東西を問わず、政治家が占い師のアドバイスを聞いていた、

ということは、知られています。

でもって、それに対して、人々は否定的なんですよね。

胡散臭い占い師の言いなりになって、世を迷わせたという認識なんでしょう。

予言的なもので為政者を惑わせ、意のままにコントロールし、

権力を得、私腹を肥やした、みたいに思われがち。

小説にすれば、それは結構おもしろそうです。

 

そういうフィクションの胡散臭さではなく、現実に、

 占いで国の行く末を決められるなんて、たまったもんじゃない。

 占い師に頼るような、テキトーな指導者なんか、いらない!

というご意見もありましょう。

 

その通り。

わたしも占いが政治を左右するなんて、ありえへん話だと思います。

政治家は、何よりも民の言葉を聴かねばならないし、

自らの保身を優先してはならない。

占い師に頼るような政治家は、ここを間違えそうな気がしますね。

 

けれども、政治家が占い師と懇意であってはいけない、

というのもヘンな話だと思うんです。

白い魔女、黒い魔女ではないけれど、

良い占い師と悪い占い師もあると思うんですよねー

政治家といえども、ひとりの人間です。

その人が、より良く生きるため、より世の中に役立つ仕事をするために、

自分の運気を知り、注意すべき点を自覚するのは大事なことだと思うんです。

占い師だって、権力を握るため、

私腹を肥やすために占う黒い占い師ばっかりじゃありませんから。

 

それでも、政治家は公人であるのだから、李下に冠を正さず、で、

占い師とはおつき合いしない方がいいのかな。

うーん、そのあたりの判断はよくわかりません。

ま、わたしは吹けば飛ぶような無名占い師なので、

政治家の方とのおつき合いはないですけれどね。

 

 

天気予報で九州地区が晴れと出ると、少しほっとします。

被災地に限らず、どこでも、黙ってガマンする人は、

ずうっとガマンを強いられることになりがちです。

すぐに音をあげがちな方には、ここは少し辛抱していただいて、

日頃からガマンし過ぎな方は、どうぞギリギリまでの無理をなさいませんように。