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京都 四条高倉の占庭から

就活における占いってアリなのか?

魔法にかかったロバさんなどの出張占いでは、

就活中の学生さんと話す機会が多いんですが、みんなすごく迷ってはります。

方向性が定まっている人なんて、ほとんどいません。

当たり前ですよね。

若いっていうのは可能性が広がり過ぎてて、収拾がつかない状態ですから。

 何がやりたいのか?

 何に向いているのか?

 何ができるのか?

もうさっぱりわからない。

とおっしゃいます。

そうでしょう。

 

で、話を聴いていて思うのは、どんなに自信のない子でも、

損したくないし、失敗したくないんですねぇ。

できれば自分を高く売りたい、っていう潜在意識はとても強い。

そのために「適職」を知りたいわけです。

自分の持てるポテンシャルを最大限に活かせる「職」をってことですね。

 

もちろん占いで適職は出ます。星で割り出せば簡単です。

けれど、ここで問題になってくるのが、業態と実務が違う場合があるということ。

例えば、以前、まったく金融系には向いてなさそうな人が銀行にお勤めで。

「よくまあ、あなたみたいな子が銀行て。お仕事つらくない?」

と訊きましたら、

「毎日たのしいです!」

っておっしゃるんですよ。

へぇ~~~~、こんなこともあるんだなあ。不思議だなあ。

と思って、いろいろ尋ねてみましたら、その方は銀行の広報担当で、

まったく銀行の実務には携わっていない、ということが判明しまして。

こちらとしましては大納得です。

そういうお仕事ならバッチリ合っていたのでね。

 

でも、就活中にその方とお話ししてたら、わたしは絶対に金融系は勧めてないし、

その方も、それを参考にされてたら現職へ就いてらっしゃらないかもしれない。

この場合は、適した業種へ就職されたのではないけれど、

適した職種へ就けてとてもラッキーだった、というパターンですね。

適した部署へ配属した、そこの人事の腕が冴えていたとも言えます。

 

逆に、希望していたクリエイティブ系の会社へ就職し、

希望の企画の仕事に就いていたけれど悩み多く、数年後営業を命じられ、

失意のまま異動したらそこで目覚ましく伸びた、という方もありました。

 

どんな業種の会社に入るか、ということと、そこでどんな仕事に就くかは、

同じではないんですよね。

そう思うと、占いで出る適職で業種を絞るのは、あんまり意味がないのかなあ。

 

けれども、迷い過ぎてわからなくなってしまっている人自身を整理整頓して、

希望の優先順位を再確認するとか、自分を客観的に評価してみるために、

「適職」というキーワードで占いを交えて話をしてみるっていうのは、

なかなか有効だと思っています。

 

どこにエントリーするのか、複数の内定からどこを選べばよいのか、は、

「どれが、おトクか?」という観点で見すぎない方がいいと思いますよ。

だって、ソンをすることは、愚かではないし、負けでもないんです。

リスクはどこを選んだってありますからね。

就職はもしかしたら、占い以上に当たりハズレがあるのかもしれません。

自分で「ここがいい!」と選んだところを信じ、

まずはそこで本気で働いてみてください。

もちろん、心身を壊すまで頑張ってはいけません。

撤退が最良の策という場合だってあります。

先は長いんです。どこでどう道が開けるかわからない。

まずはベストを尽くす。

そうすれば、その先に、見えてくるものがきっとあります。

それが「挫折」だということだってあるけれど、

それは「転機」に変えることもできます。

 人生なんて、失敗と軌道修正の繰り返しです。

そこで腐ったり恨んだりせずに、成長する人が伸びるのだと思います。