京都 四条高倉の占庭から

「恨み」は百害あって一利なし、ですね

お天気がよすぎて暑いです。もはや夏。

でもこれ、またきゅうっと冷える日があったりするんですよねぇ。

気をつけないと。

 

今日は不毛な諍いを無理くりに収めるときのキモチについて。

職場、家庭、学校、サークル、恋人、ご近所、親戚、エートセトラ、

人と関わるところ、必ずやモメ事は起こります。

ケンカとまではいかないけれど、気分を害することなんかは日常茶飯事。

それをいちいち白黒つくまで対決してたんじゃ身がもちませんよね。

「このままモメ続けても不毛なだけだ・・・・」と感じた方が引いて、

そこはなあなあで済んでいく、ということが大半でしょう。

 

ここで、負けず嫌いな人は、絶対に優位に立ちたいと引きません。

どっちつかずであるならば、こっちが優位で終わらせたい。

と考えるようですね。

結局いつも、人に譲ることができない、我の強い人に押し切られる、

という方も多いと思います。

 

それはそれで、まあええんです。

ただ、その時の気の持ちようは、結構大事。

 

 とにかくここはわたしがガマンしておけばそれで丸く収まるんだし・・・

 わたしにだって悪いところがあったかもしれないし・・・

 あの人はああいう人だからしょうがない。

 

という収め方はNGなんですねぇ。

それは、問答無用なガマンに他なりません。

相手にだって悪いところがあるから、モメてるわけでね。

そこを問わずして、自分起因で決着をつけたことにするのは、

悪くない自分を悪いと思い込ませるようなもので、

それは自分の魂を傷つけているのと同じだと思います。

そして、知らず知らずに相手を恨む気持ちも積もっていきます。

心が傷つき、濁っていくんですね。

よろしくないです。

わたしはたくさんの方のお話を聴いていて、この、

「恨みがましい」思いっていうのは運気を下げるんだなあ、

と感じることがとても多いんです。

ここは避けていただきたい。

 

だったら、トコトンお互いがズタボロになるまで殴り合ったらいいのか、

ってことではないんですよ。もちろん。

不毛な諍いは、続けても意味がない。

とっとと終わらせて忘れるに限ります。自分優位で。

案外それは簡単です。

負けてあげるんです。

黙ってガマンするんじゃなく、心の中で、

「あほらしいなあ。ここは負けといたるわ」

と言いましょう。

「こんなアホには負けたフリしといたろ」方式です。

 

してることは同じだし、言うことも同じだけど、

これだと自分を貶めません。

受け容れて赦すことができる場合はそれでヨシ。

それができない場合には、

「自分さえガマンしたらそれでいいんだから」で済ませずに、

このひと言を心の中で添えてください。

どうでもいいモメ事は、そうして早く忘れましょう。

くれぐれも恨みを心に溜めないようにお願いします。