ツアー・オブ・ジャパンのセレモニーランを見に行ってきました。
あんまり人がいないねーと言いながら正門前で待っていましたら、
その内、だんだんと人も集まり始めて。
近隣の小学4,5年生あたりが2クラス分くらい、
犬の散歩途中の人、近所のお年寄り、ランニングで来た人、自転車で来た人、
とフシギな老若男女の小集団ができました。
「もうすぐ通ります」のお知らせ車が通過して、
いまか、いまかと待つときの気持ちね。
いやあ、高まります。
坂道の下の方から、まず先導の車と二輪車が。
そして車体の天井にたくさんの自転車を載せたサポートカーが。
車の窓から沿道のファンに向け、
笑顔で手を振りながら通り過ぎていきます。
ここで思いの外、感動している自分にちょっと動揺してしまいました。
なんだか、胸がいっぱいになってて。
何で?そんなに?って思うほど。
その後を選手たちがひしめきながら登ってきます。
これが結構な坂道なのに、平坦な道をすいすいと漕いでいるかのように、
涼しい顔で、上体を揺らすこともなく、実に楽々と過ぎていくんですよねー
さすが!
もうね、あっちゅう間です。
もっと縦長に走ってくれたらよかったのになあ。団子だもの。
けれど、先導車から最後尾の選手までを見送った時、
ああ、エエもん見たな~って気持ちになりました。
プロの華やかさの中に、そこはかとなくレース前の凄味も感じられて、
「さあ、これから!」という、なんとも言えない気配。
これ、ライブで見てないと絶対感じられへんよな、って。
スポーツでも音楽でも芝居でもそうなんですけど、
その場に居ることでしか味わえないモノってあるんですよね。
ただの臨場感だけじゃない、五感総動員でしか得られない何かが。
こんなに感激すると思わなかったなー
ほんの数分のことなのに。
ディズニーランドのパレードの時みたいなワクワクと、
知らない世界を垣間見るようなドキドキと。
毎年、ツール・ド・フランスをテレビで観るだけで、
自転車レースのファンというんでもないんですけどね。
それでも、こんな気持ちになるんやなあ。
一緒に見学していた小学生たちは「え、もう終わり?」みたいな感じで、
それよりかは、大学構内の空中にドローンが浮遊しているのを見つけて、
「ドローンや!ドローンが飛んでる!」と、
そっちの方が盛り上がっていましたけれどね。
まあ、そんなもんでしょね。