京都 四条高倉の占庭から

自信を持って!と言うのではなく

「もっと自分に自信を持って!」

と言われること、ないですか?

自己評価が低すぎる人を見ると、誰でも言わずにいられない言葉なんですけど、

こう言われて、

「よし! 自信を持つことにしよう!」

と思えるくらいなら、そんなことを言われないわけでね。

この「自信を持つ」というのは、とても難しいことなんですね。

どこが難しいかと言うと、

自信を持っていいだけのものを持っていながらそれを自分で認められない、

というご自身の気持ちの部分が、おいそれとは揺るがない、

というところが。

これは、かなりガンコで根強いものがあって、変えていくのは容易ではありません。

 

「自信を持とう」と思ったって、雲を掴むような話でね。

自信なんて、どうしたら持てるって言うの?

と思われることでしょう。

 

自信を持つというよりは、自信をつけていこう、

から始められた方がいいかもしれません。

では、自信をつけるためにはどうしたらよいのか?

そもそも、自信って何?

そうそう。そこからすでにわからないんですよねぇ。

いきなり「これはできる」「ここは人よりも抜きん出ている」

という自信を持つのは難しそうです。

「これは引き受けられる」「ここまでは受け止められる」

くらいから入っていくことにしましょう。

そう思えるようになるには、繰り返し練習し、経験を積んでいくしかありません。

地道ですね。投げ出さないことです。

それを続けていれば、実績が残っていくので「自信」にもつながっていくでしょう。

 

けれども、それで自然に自信を実感できるようになるかというと、

そこは、やはりご自身の根強いメンタルに阻まれることも多いわけですね。

うん。やっぱり、最終的に自信を持てるようになるには、

他人からの高い評価が必要になってくるのだと思います。

 

ですのでね、みなさん、

「さあ、もっと自信をもって!」と励ますよりは、

周りの人を具体的に、どんどんホメていきましょう!

誰かを褒めるっていうのは、気恥ずかしいものですが、

慣れてくると存外、気持ちのいいものです。

誰かの良いところを認めて、褒めるというのは、

褒めた人の方にも癒し効果があるような気もします。

 

そして、一番大事なのは、褒められた人が、否定しないこと。

いくらお世辞と思っても、そんなことない!と思っても、

そんなそんな、もったいない、、、と恐縮しながらでもいいので、

「ありがとうございます!」と言葉にして喜んでください。

そうじゃないと、褒めた人が、ガッカリしてしまいますのでね。

どうぞ、褒めてくれた人のために、そうなさってください。

その繰り返しも、訓練のひとつだと思いましょう。

 

と、簡単そうに書きましたが、易々とはいかないですよね。

でも、気持ちひとつでできることでもあります。

自信満々になって、というのではないので、

ちょっとやってみようかな、って思っていただけたらうれしいです。