京都 四条高倉の占庭から

見守り隊

先日、デパートの入り口で、知っている学生さんにバッタリ出会いました。

「あー、みゆきさ~ん!」と言うのと

「おー、元気~?てか、元気そうだね」と言うのが同時で。

いつも元気で明るいその学生さんは就活生。

 

「こんなところでなんですが、就職決まりました!」

と、うれしいお話。

3つくらいまでに絞り、そこで迷ってはったところまでは聞いていて、

その占いもしていたんですが、その後は自分で決められたようで、

よかったよかった。

とてもしっかりした女の子で、ガッツもあるし、笑顔もいい。

大学4年間、精力的にいろんな活動を続けてきた子です。

いつ社会人になってもちゃんとやっていけるだろうと思っていたので、

彼女の就活については、全然心配していませんでした。

むしろ、社会人になってからの方がちょっと気がかりかな。

いい上司や同僚に恵まれることを祈っています。

 

「いまどきの若者は・・・」

「最近の学生は・・・」

と、若い人は、あまりよくない言われ方をすることも多いですけど、

なんのなんの。

若者も、学生も、ほんっとーに色々で、学生生活の過ごし方も、

なるべくラクをしながら無難に、みたいな省エネタイプの子から、

今しかできないことをあれもこれもしておきたい!と、

がむしゃらすぎて収拾がつかないような子まで、千差万別なんですよね。

とてもひとくくりに斬って棄てるなんてできません。

 

占庭は元々、学生さんが多い街だからということで京都に店を開けました。

最初に出した広告は、同志社大学の広告研究会が発行しているフリーペーパー。

日替わり店長の店「魔法にかかったロバ」さんでも、

たくさんの学生さんにお世話になり、多少はお世話もし、関わってきました。

ですので、若い人とも話す機会がたくさんありました。

がんばってるなあ、えらいなあ、と頭が下がるような子もいっぱい。

おいおい、ちょっと待った。

アナタそのままじゃ、社会の荒波を泳ぎ切れないわよ、

と厳しいことを言わざるを得ない子もいたりします。

 

ただ、どんなにしっかりした子でも、しっかりしてない子でも、

まだコドモなんです。

安心してしまうのも、見切ってしまうのもまだ早い。

まだ、オトナ扱いしてしまってはいけないんですね。

周囲のオトナたちは、長い目で見守る。これ鉄則です。

親でもなく、先生でもないオトナがあまり手出し口出しせずに見守る、

というのは、とっても大事で、良いことなんじゃないかなあと思っています。

簡単に「いまどきの若い子は」と決めつけず、どうぞ見守ってあげてください。

これから、まだまだ成長し、社会の宝になっていくタマゴたちを

見守り隊として支えていくことは、いい年をした大人の使命なのかもしれません。

いい年の大人というのは、世間ってことでもありますよね。

世間が若者を疎んじたり、恐れたり、祭り上げたりせず、

見守る器量を持っていたいですね。