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京都 四条高倉の占庭から

月のカード

タロット教室 占いについて

定休日の昨日、奈良の古着屋さんへ行ってきました。

ここへは季節の変わり目など、年に2,3度行きます。

捨てるには忍びないが、かといってもう着ることもなさそう・・・・

という洋服を思い切って、売りに行くわけです。

いいものはいい値段で、そうでないものはそれなりの買い取り価格となり、

極端な流行遅れや状態の良くないものは返されてしまいます。

ですので、自分なりに選りすぐり、その上で手放そうと思うものを

持って行くため、勇気が要ることもありますが、売ってしまった後というのは、

予想以上にスッキリした気持ちになります。

「ああ、あれ、売らなければよかったー、、、、」

と思ったことは一度もありません。

「捨てるにはもったいない」で取っておいてもしょうがない、ってことですねぇ。

けどまあ、そうして売っても、またそこで買ってきたりしてしまうので、

煩悩は尽きません。ああ。

 

 

さて、たまには占いのことも書きますね。

 

先日、ドラマの中だったか、

「不安は人の心が連れてくるものだ」というセリフがありまして、

おお、まさに! タロットの「月」のカードだね。

とひとりで、合点していました。

 

タロットカードは78枚で1組(1デッキ)となっていまして、

それらは大アルカナ(22枚)と小アルカナ(56枚)が合わさったものです。

大アルカナはタイトルの入った、華々しいドラマチックなカードで、

小アルカナはトランプのように数札と人物カードで成っている庶民的なカード。

先に書きました「月」のカードは大アルカナに含まれています。

 

大アルカナの17番目~19番目の3枚は、天文のカードが並んでいます。

「星」「月」「太陽」の順番です。

星と月は夜空にあるもので、太陽は日中に輝くもの。

星と月が合わさって1枚で夜を表現するのではなく、

それぞれ別のカードになっているというところがミソですね。

 

星の輝きは小さく、か細いけれど、暗闇の中で方向を示してくれる心強い存在です。

まだ朝には遠いけれど、星の示す方向をよすがに少しの安心感を得られます。

ああ、こちらで間違っていないんだ、というような。

それは長いトンネルの中で、はるか遠くに一点の光を見出した時と同じような

希望を感じられる瞬間です。

ささやかな一筋の光は、人の心に希望と勇気を与えてくれます。

 

星よりも月の輝きの方が、ずっと明るく、夜道を照らしてくれそうなものですが、

タロットの「月」のカードは希望ではなく、不安の象徴として扱われています。

月が、しらじら、煌々と輝けば輝くほど、闇の深さが際立つ、ということなのです。

また月は満ち欠けがあり、様子が日々変化していきます。

その不安定さが、心の安定をも乱すとされているんですね。

 

この「不安」というのが厄介です。

同じ現象に直面しても、人によってその不安度合いには格差があります。

心配性かそうでないかという、性格的なものでも違いますし、

経験があるかないか、でも変わってきます。

出発点は同程度の不安であっても、自分でどんどん不安を増大していく人もあれば、

よし、不安がるのは一旦、棚上げだ、と切り替えの効く人もあります。

増大させるのも、切り替えるのも、要は気の持ちようなんですね。

 

人はどこまで自分のメンタルをコントロールできるものなのか、

というのはまったく未知数なわけですが、不安が不安を呼んでくる、

というのは誰でも経験があることだと思います。

呼んできてしまった不安は、パニックを起こしたり、思考停止になったり、

誰かを疑ったり、依存したりと、ロクなことをしないわけです。

実際に、まだ何も起こっていないのに、そういう混乱だけを招いてしまいます。

 

タロットの「月」の逆位置(カードを開けたとき絵が逆さまになっていること)

の意味は、まさにそういう状態に陥っているよという戒めです。

 

 あなたの感じている「不安」は、そんなに恐れるほどのものなの?

 無暗に怖がっているけれど、正体を知ろうとしてみた?

 勇気をもって向き合ってみたら、案外どうってことないのでは?

 

と問いかけてくれているんですね。

端的に言うと「月」の逆位置は、

「幽霊の正体見たり 枯れ尾花」のカード、ということです。

月のカードは不安の象徴なのだけれど、そもそも、その不安は、

自分が作ったり、連れてくるものだということをお忘れなく、

と語りかけてくれているのです。

 

他にも、メンタルがブレブレになっている状態で大事な決断を下さないように、

とか、

先行きの見えない状況をもうこれ以上長引かせないよう決意しよう、

という意味もあります。

「月」のカードは、いわゆる良いカードではないのですが、

自分なりに納得できれば、そこから気持ちを良い方向へと変換できる可能性を

示唆してくれるカードでもあるのです。

 

今日はマジメな占い師のブログみたいでしたね。えへへ。