京都 四条高倉の占庭から

占いはカウンセリング?

我が家では毎年、家族で干支にまつわる写真を撮って年賀状を作ります。

サル、トリときて、来年はイヌだなあと考えていて、ハッと気づきました。

桃太郎の家来のサル・キジ・犬というのは、干支続きやったんや~って。

鬼退治のお供にするには、イマイチ戦力になりそうにないトリオだと思っては

いましたが、干支続きとはねぇ。

 

なんで続いているのかは、ふつうに考えれば方角かなと思います。

申・酉・戌は、西方面を表すので。

子=北から始まって時計回りに、丑、寅と進み、卯で東。

申(南西)・酉(西)・戌(西北)となるわけです。

 

そうそう、方角だけではなく、時刻も干支で表しますよね。

時刻で表す場合は、子の正刻が午前0時。

そこから約2時間ずつ、丑・2時、寅・4時、となっていきます。

詳しく言いますと、子の時間は23時~1時の間の2時間で、

子の正刻は0時となるわけです。

時代小説や時代劇で言うところの一時(いっとき)は2時間、というのは、

そういうことなんですね。

けどまあ、桃太郎の家来については、時間というよりは、方角かなと思いますが、

たまたまで、どちらでもないのかもしれません。

 

 

さてさて、話は変わりますが、占いをしていてよく言われるのが、

「みゆきさんの占いはカウンセリングみたいですね」ってこと。

それはたぶん、わたしがゲストの方に、事情や心情を詳しく詳しく、

質問するからなんだろうなと思います。

現状をまず把握して、その上で、どうなることを希望されているのか、

そこがわからなければ、それに沿ったお返事ができません。

未来は決まっているものではなく、おひとりおひとりが創っていかれるものなので、

よりよい将来へ向け、今の運気、これからの運気を知り、素質や才に合わせて、

それをどう活用していっていただくか、をお答えするのがわたしの仕事です。

 

ですので、いま、どういうお気持ちなのか、どうしたいとお思いなのか、を

丁寧に質問していかなければ、占いを始められないのです。

そうして、多角的に質問を続け、それにお答えいただいている間に、

ゲストの方の気持ちが整理整頓されたり、もやもやの正体がわかったりすることも

あるので、カウンセリングみたいだと言われるのでしょう。

けれども、そこを目的にしているのではないので、それはたまたま生まれた

副産物なのですけれどね。

 

カウンセリングというのは、こころが傷んで、その影響が身体的に出てきたり、

日常生活に困難が出てきた時に、精神医療の観点から、アプローチしていくこと。

それらの不具合を解消するための医学的療法であって、ただ話を聴いて、

スッキリしてもらえたらOK、というのとはまったく違います。

たしかに占いは、一見、カウンセリングに似ていて、

「占いはカウンセリングのようなもの?」と思われがちだけれど、

「カウンセリングは占い?」という逆の質問が成り立たないように、

まったく別物なんですよね。

 

けどまあ、巷にはいろんな「カウンセリング」がいっぱいです。

 

カウンセリング - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/カウンセリング
 
カウンセリング(英: counseling)とは、依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。

 

というウィキペディアの説明によるならば、占いもカウンセリングと呼んで

差支えないのかなあ、と思えてもきますね。