京都 四条高倉の占庭から

甘い誘惑と漢方

つぶあん派か、こしあん派か、っていう話は、毎度白熱するわけですが、

わたしはバリバリのつぶあん派です。

けれども、こしあんも食べます。

赤福がこしあんでなければ、もうそれは赤福ではなくなってしまいますしね。

そのあたりは大変、鷹揚で柔軟です。

世界の人たちが、みんなこんな風に考えれば

と思います。

あ、違いますか? そうですか。

 

で、ですね。ぜんざいですよ。

ぜんざいか、おしるこか、って話もまた同様に白熱するわけですが、

もちろん、つぶつぶしまくりのおぜんざい派です。

あまりにも小豆のつぶつぶが好きなので、家で作るときも、あんこからではなく、

小豆を茹でるところから。

自分好みのつぶつぶ具合、大きなスプーンですくっていくらでも食べられる甘さ

に調節しまして炊いていきます。

こってりした甘さが苦手なので、さらっとした甘さにするのですが、

それでも、ぎょっとするほどのお砂糖を溶かさねばなりません。

巷では、身体に悪いと非難されがちな白砂糖をどっさあああああっと投入する時の

あの背徳感といったら・・・・ね。

それこそ、抗えない甘味への甘い誘惑でありますよ。

これにお餅を入れるなんて、糖質制限ダイエットなんかしてる人から見たら、

悪魔の食べ物としか思えないでしょうね。

実はわたしは、この炊き上げた小豆をレディボーデン・バニラにかけて食べます。

毒を食らわば皿まで、っちゅうかね。

たまにはいいんです。

と、最近好きになった「漢方のミドリ薬品」さんも言うてはることですし。

 

「漢方のミドリ薬品」さんというのは、twitterで知りました。

前々から漢方には興味があったのですが、こちらのツイートがおもしろくて、

すっかりファンになってしまいました。

なるほどなあ、そうだなあと思えることがいっぱいです。

 

東洋医学、西洋医学って、どちらにもいいところがあると思うんですね。

どちらか一方だけを盲信して、他は排除するというのは、

なんかもったいない気がするんですよ。

だいたい排除しようとする人っていうのは「こっちの方がいい!」だけじゃなく、

「あっちはこんなに悪いよ!」を主張されますでしょ。

きっとどっちも一長一短あるはずなのに、一短の指摘し合いになったら、

知識のない者は惑うばかりです。

まあ、かと言って一長の方を絶賛だけされても惑うかもしれませんけれどね。

 

そこはやっぱり自分で考えたり、感じたりしてでですね、取捨選択をしていく、

というのがよいのではないかと思います。

それに、体質によっても合う合わないもあると思いますしね。

誰かにすごく効果があっても、自分はそうではないかもしれないし、

その逆もありうるわけで。

 

わたしは、東洋的な「養生」は、やっぱり東洋人には合ってる気がするので、

ミドリ薬品さんのツイートはいつも楽しく読んでいます。

で、なるほどな、と思ったことは、なるべく実行するようにしています。

 

以前、大好きな作家の飯嶋和一さんの『狗賓童子の島』を読んだ時、

ああ、漢方ってなんておもしろそうなの!

と俄然、興味を持ったんですよねぇ。

その気持ちがよみがえってきている、今日この頃です。