京都 四条高倉の占庭から

いつまでも人を恨んでいてはならない。なぜなら、

寒い寒い京都ですが、幸い、昨日、今日と通勤路に積雪はなく。

四条大橋から望む北の山々は雪化粧していましたけれどね。

 

先日、知人がSNSにUPしていた写真を見てビックリ!

左手に何かを持って自撮りしてはったんですけど、こちらを向いた手のひらに、

手相がない!

えええ~~~~~! なぜっ?

と思ったら、シワを飛ばす加工をされていたようで。

最近の写真は、ほんまにオソロシイですねぇ。

手相すら、つるりんとさせてしまうくらいですから、そりゃあお顔のシワくらい

いくらでも無きものにできてしまいますわねぇ。ふふふ。

 

 

さて、以前も書きました「ムーミン谷の言葉」ですが、やさしいだけじゃなく、

シニカルなものも多いんですよ。

今日、流れてきたツイートなんて、

 

いつまでも人を恨んでいてはならない。

 

あなたが恨んでいる人は、今も人生を楽しんでいる。

 

ですよ。

この一行目から二行目への展開は、ちょっと意表を突かれます。

 

「人を恨んでいたら、いつまでたっても幸せがやってこないわよ」

とか、来そうなもんですよね。

わたしなら、

「いつまでも恨むのは、いつまでもその人に支配されてる、ってことよ」とか

「人を恨んでいたら、人相悪くなるよ」とか、言いそうやなあ。

 

そこを

「あなたが恨んでいる人は、今も人生を楽しんでいる。」

ってのは、衝撃的でもあります。

そう聞いたら、余計に心を乱されて、ますます恨んでしまう人もあるかもしれない。

けれど、それがどれだけ不毛なことであるか、っていうことを

リアルに教えてくれているとも思えます。

そこで、

「ああ、バカバカしい!」

と思えたら、恨みのトンネルを抜けたってことではないかしら。

「それならば、わたしの方がもっと楽しまないとおかしいじゃないの!」

というところまで進めたら、自然にいろんな道が開いていきそうです。

 

恨む気持ちというのは、怒りと未練と後悔の匂いがしますよね。

怒りも未練も後悔も、引きずっててイイことは何ひとつないんです。

ずうっと自分自身の心のわだかまりに囚われ続けている、ってことですものね。

過去は変えようがないというのは、絶対的な真理なので、

そこで思い煩い続けるというのは、はっきり申しまして無駄、なんですよね。

これからいくらでも変えられ、創り出していける将来をよりよいものにするために

思い悩む方が、よほど建設的ってもんで。

 

ええ、そんなこと百も承知ですよね。

わかっていながら、そう思えないのよ。

という堂々巡りをバッサリ斬って捨てるこの言葉。

ムーミン谷の言葉、侮れません。