ぽかぽかのよいお天気だった昨日、祇園のギャラリー空へ向かおうとしましたら、
電車が事故で止まっていまして。
ええ~~~~~!
と思ったのですが、誰かと待ち合わせしているわけではなく、
仕事の時間が迫っているわけでもなかったので、
こんなアクシデントに遭うには絶好のタイミングとも言えるなあ、
とポジティブに考え直し、プラットホームで40分くらい待ちぼうけしました。
そういえば、先日、岡山へ向かう時も、電車が止まってたのですよ。
その時は、踏切の不具合で止まっていて、やっと動き出したら、
今度は前を走る電車で急病人が出たということで、また止まってしまいまして。
荷物もあることだし、と珍しく指定切符を取っていたら、
30分以上余裕をもって新大阪に着くはずが、ギリギリもギリギリということに。
それでも間に合ったのはラッキーだったんですけれどね。
しばらく、電車には時間に余裕をもって、という戒めかしら。
で、予定よりも時間はかかったのですが、無事、祇園四条へ到着。
三連休最終日の四条通は、そりゃあもう、お祭りみたいな人出で。
観光客らしき人たちをかき分けるように、普段は足を向けないエリアへ歩きます。
へぇ~、こんなところに吉兆があるんや、結構、駐車場があるのね、
とか思いながら(わたしも観光客ですよ)、DMハガキの地図を頼りにウロウロ。
狭い路地を入ったところで、うっかり通り過ぎてしまいそうでした。
「陶と貼り絵の手しごと展」
いかにも京都らしい趣の建物に入ると、すぐ林原さんにお会いできました。
うわー、お久し振りです。お元気そうで!
とお互いに言葉を掛け合って、さっそく作品を拝見。
相変わらず、緻密さと大胆さ、どことなくユーモラスな遊び心満載で、
思わず、ほ~ぅと溜息が漏れます。
ホタルイカ、クラゲ、カニ、郵便ポストなど、モチーフも色々です。
どの作品もとても素敵なのですが、特に好きだなーと思ったのが、
この、玉ねぎとクラゲ。
これ、絵ではなく貼り絵なんですよ!
しかも利き手ではない左手で、すべての作業をされているのです。
会場のプロフィール紹介の中に、このような言葉がありました。
和紙を切り、ペタペタ貼り、ここで頭の中を整理し
又紙を切り、ペタペタ貼り、人の何倍もの時間をかけて
完成させた時、とてつもない充実感があります。
貼り絵を始めてゆっくり焦らずに作品を見ていたら
心が落ち着いてきます。
多分 見いだしたり、感じたりすることは
障害者も健常者も同じだと思います。
ええ、ほんとうにそうだと思います。
利き手が不自由なのに、こんな緻密な作品を?!
というところにだけ価値があるのではなく、作品自体が、ほんとうに素晴らしい。
そこを見て、感じていただきたいなあと、作者を知る者として思います。
どんどん進化を遂げられている作品が、今後、どのように発展されるのか。
次の個展がいまから楽しみです。
そして、二人展のもうお一方の平野絵美さんの陶芸もよかったです。
迫力あるシーサー、かわいらしい豆皿、ほっこりする雛人形など、
親しみやすい、多彩な作品が展示されていました。
ああ、いいものを見せていただいたなあ。
と大満足で、次なる目的地へと、祇園四条駅に取って返したのでした。
そこについては、また次のブログで!