京都 四条高倉の占庭から

元気でねー の重み

久し振りのブログ更新なのですが、臨時休業のお知らせです。

勝手ながら18(日)は、休ませていただきます。

申し訳ありません。

なお、17(土)は、ご予約満了となりました。

ありがとうございます。

 

朝晩冷え込んできて、紅葉が一気に進みそうですね。

京都もすでに見頃を迎えているところもあり、月末あたりまで、

秋の観光シーズンのピークとなるようです。

紅葉だけでなく、いろいろなところで「秋季限定公開」も行われていて、

観光資源には事欠かない京都です。

 

わたしも先日、友だちが訪ねてくれ、一緒に一日を過ごしました。

この友だちはなんと4歳のときからのつき合いなので、

実に半世紀以上も仲よくしているという、誰より心ゆるせる特別な友だちです。

娘さんふたりと母娘三人旅。

うらやましいです~

母息子旅っていうのは、なかなかないですもんね。

 

占庭は京都で営んでいますけれど、わたしは京都在住ではないので、

案内するといっても、いいところをあんまり知らないんですよ。

で、彼女たちの行きたいところへまず案内して、

その後、わたしの行きたいところへつき合ってもらいました。

 

初めて行く、大徳寺

こちらの真珠庵の襖絵が、リニューアルされたんです。

由緒あるお寺の襖絵がリニューアル、っていうのもヘンなのですが、

日本画家の手によるものではなく、漫画家や、イラストレーターなど、

現代の作家によって描かれたもので、リニューアルというにふさわしい感じ。

 

kyotoshunju.com

 

こちらを描いているところをテレビで見て、

公開の折にはぜひ観に行きたいと思っていたのでした。

それぞれの襖絵について、ひとりずつ解説係の方がいらして、

作者や制作意図、モデルだけでなく、建物についても説明をしてくださいます。

これがすごくよかった。

この説明があるとないとでは、楽しみ方がまったく違います。

公開は12月16日までなので、ちょうどあとひと月くらいですね。

非常にユニークな取り組みでしたよ。

 

翌日、彼女たちが占庭へ寄ってくれ、それぞれの占いもしました。

それもとてもたのしいことでね。

そして、帰り際、

「元気でいてね」

と言う自分の言葉の意味が、以前とは違っているのに気づきました。

いままでの「元気でねー」は、

ー 寒くなるから風邪なんかひかないようにね ー

という意味合いの元気でね、だったんですね。

でも、今回は、

ー 病気に罹って、うっかり死んじゃったりとか、そういうの、ほんまにやめてな。

  元気でいてくれな困るし。お願いやしちゃんと体に気をつけて ー

という気持ちで話していました。

そして、それはお互いに、ということもよくわかっていて。

ああ、歳を取っていくって、こういうことなんやなあ、と思いました。

年齢を感じることは、日常でもいろいろあるんですけど、

なんだかすごくリアルにそう感じてしまって。

 

とはいうても、まだ還暦までには少しある年齢ですし、

いまから死ぬ心配をするのはちと早い。

ですが、行きたいところにはなるべく行って、

会いたい人にはなるべく会っておこうとは思いますね。

もちろんそのためには、がんばって働き続けないと、ということです。

元気に働けるって、これ以上ありがたいことはないなあ、と思うようになりました。

以前は早く隠居生活がしたい、って言ってたんですけれどね。