京都 四条高倉の占庭から

立春ですね

今朝はまるで春の始まりのような暖かさ。

こんな立春は珍しいんじゃないでしょうか。

けれどもまだ、この暖かさが続くはずないですよね~

気を緩めないようにしときましょね。

 

節分の昨日、夫は山の仲間とともに登山し、山頂で恵方巻きを食べるのだと、

朝からうれしそうに豆と鬼のお面まで持って、出かけて行きました。

心はコドモな57歳です。

 

で、今朝、

「昨日で天冲殺が明けた人もいるの?」

と訊ねるので、

おお、この人も、占い師の夫らしい発言をするようになったのね、

と少々感動しながら、

「天冲殺は2年間だから、ちょうど折り返したところやね。あと1年、ってこと。

 アナタの天冲殺も、もう半分終わったよー」

と言いますと、

「えっ、オレって、いま天冲殺だったの?」

と、やっぱり肝心なところがわかっていないのでした。

けれども、

「そうか。じゃあ、あと1年、いろいろ、そこそこにしとこう」

と神妙に言っていたので、まあまあわかってはいるようで。

 

そうなんです。

戌亥天冲殺のみなさん(戌年亥年の2年間、運気が停まる運勢の方)、

折り返しましたよ~

戌亥天冲殺の方は、自ら葛藤を抱えやすい傾向があります。

自分の内側へ向けて思考していくのがクセというか、

穴を掘って、掘って、その中でひざを抱えてじいっと考えている、

っていうのが嫌いじゃないのです。

それは別に悪いことではないのですが、穴も深く掘り過ぎると、

そこから出てこられなくなってしまいます。

ですので、答えの出ない、正解のわからない考え過ぎに注意してください。

どこかで「ああ、これは不毛だ!」と気づいたら、やめる努力をしてください。

穴から出る勇気も必要なんですよね。

 

戌亥天冲殺の方は、上昇志向が薄く、争いを好まない、穏やかな人が多いのですが、

心中に「アンチ」を潜ませていたりします。

声高に主張することなどは、美学に反するところもあり、

面と向かって批判はしないけれど、心の中には「否!」を秘めています。

実は、人の意見に対して、逆説、裏からの視点などで必ず検証し、

反論はしないけれど、鵜呑みにすることもありません。

また、損得や勝ち負けにはあまり興味がなく、それよりも一種の「哲学」や、

自分らしい思考、自由な空想の世界を守ることのほうを優先したいので、

そこを否定されたり、侵されそうになると、反撃に出ます。

事、そこに至って、意外なシニカルさや、舌鋒の鋭さに、

おおおっ! と驚かされることもあるんですよねぇ。

この人に、こんな面があったなんて、、、、って感じで。

 

けれども、それらも含めて、人間的な魅力になっているのだと思います。

戌亥天冲殺の方は、大器晩成型なんですよ。

才能も、人格も、ゆっくりだけれど、停まらずに成長し続けるということですね。

 

あと1年は、とにかく自分自身の磨き直し。

ピッカピカにしておいてくださいね。

そして、来年から流れ始める新たな10年間、

 どんな人になっていきたいか? 何を目指したいか?

などを考え、そのための準備をしてください。

外へ向けての新しい挑戦、勝負などはできるだけ避け、

自分のレベルを上げるための内へ向けての努力や挑戦は、

惜しまずにしていきましょう。

 

この時期、誤解やちょっとしたスレ違いで人間関係がこじれることもあります。

その場合は、誤解を解くために躍起になったりせず、

静かに見送っていたほうがいいのです。

ほんとうにご縁のある人、あなたに必要な人は、また運気とともに、

いずれ自然に戻ってくることになる、くらいに考えておいたほうがいいですよ。

天冲殺の2年間を必要以上に恐れることはありません。

注意点を胸におき、流れに逆らわずに上手に過ごし、

次なる新しい運気に、レベルアップした状態でうまく乗っていけますように。