京都 四条高倉の占庭から

好きは尊い

関東はもう梅雨入りしたけれど、関西はまだなんですよね?

とはいうものの、もうじきであることには違いはなくて。

 

そんな6月ですが、いまさら4月を振り返りますと、

ふたつのライブへ行きました。

まずは、京都・磔磔泉谷しげる

ぎゅうぎゅうのライブハウスで立ちっぱなし4時間はキツかったです。

それでも、わたしなんて、まだその会場では若手なんですよ。

なにしろ、泉谷さんはもう71歳ですからね。

還暦記念のオールナイトライブに行ってから、もう11年かあ。

演るほうも体力勝負ですけど、観るほうも同様です。

それでも、相変わらずパワフルなステージで驚きます。

あんな感じですけど、すごくマジメでやさしい人なんだなあ。

観客の大半が男性なのが、ちょっとご不満のようですが、

そういうオッサンたちが、いままでを支えてきたんですよねー

わたしも別にすごいファンっていうわけではないんですが、

誘われると、行ってみようかなあ、って思うし、

終わってみれば、いいライブだったなあ、っていつも思うんですよ。

この曲、ライブで初めて聴いたんですけど、よかったです。

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で、その後が、大阪城ホールユーミン

スタンド席だったので、ふかふかのシートにゆったり座れて、

上からよく見渡せて、ああ、極楽、、、と思いました(笑)

同じツアーを仙台ではアリーナで観たのですが、スタンド席がよかったな。

ユーミンも、65歳なので、やっぱり観客もそれなりの年齢層。

それでもいつも大きな会場が満杯で、チケットが取れないってすごいですよね。

まさに夢のようなめくるめくステージで、毎回新しい趣向が凝らされ、

かつ、昔からのファンを失望させないサービス精神もあり、

見事なショーが展開されます。

ユーミンって、全然器用なタイプではないんですけれど、だからこそ、

マジメな努力家だし、謙虚だし、人気に胡坐をかいたりせずに常に感謝し、

妥協することなく、いつも前を向いている姿がほんとうに素晴らしいんですよ。

こうしてトップミュージシャンとして走り続けてこられた数十年、

一時代を築き上げた成功者であることは間違いないけれど、

犠牲にしたものもいっぱいあったろうな、なんて思ってしまいます。

同じ時代に生きていて、こうして生のステージを観られて、

ほんとうにラッキーだったなと思える人のひとりです。

 

余談ですが、関西の人って、大阪城ホールのことを「城ホール」って呼ぶんですね。

わたしも何の疑いもなくそう言ってきましたが、ほかの地域から来られた人は、

そのジョウホールっていう言い方に違和感があるのだそうです。

 そうなんですねぇ。言われて初めて気づく、っていうやつですね。

 

そして、6月に入ってすぐ、京都のライブハウス・nanoで、

ハンサムケンヤくんのワンマンライブに行ってきました。

こちらはぐっと若返りまして31歳です。

彼は素晴らしいソングライターであり、ライブも魅力的。

なにしろ息子と同い年なので、親戚のおばちゃんのような目線で、

いつも勝手に心配したり、応援したりしています。

最初、この曲をyoutubeで聴きましてね、すぐに、

これはライブへ行かねば! と思いました。

どこかで聞いたような耳触りのいい言葉を重ねた歌詞ではなく、

内側からうねり出る自分の言葉でうたっているのがいいです。

 

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ほかにもいい曲、センスのいいPVがたくさんあるので、推したいです。

しかしこのPV,もう8年も前なんですねぇ。

ほんと年月は飛ぶように過ぎていきますね。

いま見られるもの、いま聴けるものを大事にしないと、と思います。

 

占庭のお客さまで、K-POPファンや、韓流ドラマファンの方も多いのですが、

そういう方がすごいなと思うのは、好きが高じてハングルをマスターされる方が

とても多いということです。

CDを買ったら「握手券」がついていたり、ファンミーティングに参加できたりとか、

そういう特典があったりするらしいんですね。

そうすると、応援してますって韓国語で伝えたいとか、お手紙を渡したいとか、

そういうところから勉強されるのだそう。

ファンになっていなければ、きっとハングルの勉強をすることはなかっただろう、

って思うんですよ。

勉強って、自発的、積極的にがんばるのは、なかなか大変。

でも、そこに「好き」が加わると、その推進作用たるや、すごいものがあります。

「得になる」や「将来、必要」でする勉強とは、違うエネルギーやパワーが

生まれるんですよね。

よく若い人が「推しは尊い」みたいな表現をされますが、

ホント「好き」というのは、ものすごい原動力になるのだなと思います。

そんなの現実逃避でしょ、なんて、クールに言う人もあるかもしれないけれど、

いやいや、好きは尊いですよ、とわたしは言いたいな。