京都 四条高倉の占庭から

幸せなら手をたたこう

昨日の夕方はゲリラ雷雨がありました。

関西は、まだ梅雨入りもしてないのに、真夏のような猛烈な夕立で。

天気予報を見てると、来週の半ば以降に、梅雨に入っていくのかしら。

6月もあと一週間。

7月に入れば祇園祭ですしね。

なんか、気持ちだけが夏へ夏へと、せわしないことです。

 

京都で占いの店を開き、通うようになって思ったのが、

「京都って、和服姿の人が、こんなに歩いてはるんや」でした。

観光客の人たちのレンタル着物は、和服というよりはキモノという感じで、

とてもカジュアルなかわいらしさがあります。

一方、大人な女性がまとう、お召し物って感じの、

いかにも高級そうな和装も素敵なんですよ。

帯にも季節を取り入れてあって、ため息が出るような美しさ。

そういう和服姿の方を見てて感じるのは、洋装とは組み合わせや、

色の配分がまったく違うってことです。

 

着物と帯は、だいたい柄もの同士。

柄 on 柄なんですね。

洋服で、トップスとボトムスを柄 on 柄で合わせるのは難しいし、

それはかなりな冒険にもなります。

けれども、和装だと、それが当たり前なんですよ。

 この柄に、その柄ですか? 

 この色に、その色を重ねるの?

と驚くような組み合わせがたくさんあります。

洋服だったらあり得ないことが、和服ではOKなんですね。

いくらでもモダンにできるし、いっそ洋服よりも自由なんですよ。

そこがおもしろいなあ、と思って見ています。

とてもたのしい。

 

朝ドラとかで、50年前くらいの服装を見ると、これが結構、柄 on 柄。

色使いもビビッドで、現在よりも、着物の組み合わせに近いんじゃないか、

と思うくらいで。

一周回って、そろそろサイケなファッションがいつか戻ってくるかもなあ。

 

ファッションとは全然関係ないんですけど、偶然、50年以上前のこの曲、

幸せなら手をたたこう」の歌詞をあらためて読んでみたら、

なんかこれ、すごくない? って思ったんですよ。

東京オリンピックの年に大ヒットしたんだそうです。

 

幸せなら手をたたこう

きむら・りひと作詞/スペイン民謡


幸せなら 手をたたこう
幸せなら 手をたたこう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで 手をたたこう

幸せなら 足ならそう
幸せなら 足ならそう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで 足ならそう

幸せなら 肩たたこう
幸せなら 肩たたこう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで 肩たたこう

幸せなら ほっぺたたこう
幸せなら ほっぺたたこう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで ほっぺたたこう

幸せなら ウィンクしよう
幸せなら ウィンクしよう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで ウィンクしよう

幸せなら 指ならそう
幸せなら 指ならそう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで 指ならそう

幸せなら 泣きましょう
幸せなら 泣きましょう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで 泣きましょう

幸せなら 笑いましょう
幸せなら 笑いましょう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで 笑いましょう

幸せなら 手をつなごう
幸せなら 手をつなごう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで 手をつなごう

幸せなら とび上がろう
幸せなら とび上がろう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで とび上がろう

幸せなら 相づち打とう
幸せなら 相づち打とう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで 相づち打とう

幸せなら 最初から
幸せなら 最初から
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで 最初から

www.mahoroba.ne.jp

 

子どものころは、歌詞に合わせて手をたたいたり、足をならしたりして、

ただ陽気にうたうだけで、その意味なんて全然考えたことなかったんですが、

いま読んでみると「幸せなら態度でしめそうよ」というところが、

なんか胸にズシンときます。

 

幸せを態度でしめす、って、意識したことありますか?

幸せは、つかんでおけるものではないし、自慢するのは憚られます。

そういう不確かなもの、ごくごく私的な感情は、

そっと胸の内におくものだと思っている人のほうが多いと思うんですよ。

けれども、だからこそ、態度でしめすことも大事なんじゃないか、

って気づかされます。

 

実はこの歌詞は、聖書にある言葉なのだそうですよ。

そして、こんな思いもこめられていたんですね。

www.keisen.ac.jp

 

 これを読むと、この曲がまったく違う印象になりますね。