京都 四条高倉の占庭から

変わっていく

例年であれば、鴨川沿いの飲食店が川床を建て始めるころで、

四条大橋を渡りながら、ああ、ゴールデンウィークがやってくるのかあ~

と、どっと繰り出す観光客を思い、ちょっとげんなりしたものです。

通勤してないのでわからないのですが、今年はどうなっているのでしょうか。

飲食店が平常営業できないいま、床を建てるのも大変だと思います。

占庭のお客さまの中には、川床をやってらっしゃる方もおられますし、

どうされているだろうかと気になります。

 

今年は祇園祭山鉾巡行も中止になりました。

明治時代に、コレラが流行した際、秋に延期や、5月に実施なども

あったらしいのですが、中止自体は、58年ぶりだそうです。

祇園祭は、疫病退散のお祭りでもありますから、神事はもちろん行われるでしょう。

いまこそ蘇民将来のお力を、ってなりますもん。

八坂神社では、いま、臨時の茅の輪を掛けてらっしゃるそう。

疫病退散・無病息災の特別祈祷も郵送受付があるんですって。

http://www.yasaka-jinja.or.jp/news/2020/04/000236.html

 

 

観光イベントとしてではなく、京都の街をお浄めする意味で、

いまだからこそ巡行できればいいのに、と思ってしまうのですけれど、

山鉾巡行は、多くの方々が密接して、声を出しながら曳かれるし、

どうしたって見物人は集まってしまうでしょうし。

中止も致し方ありません。

山鉾巡行は、京都の人々にとっては、特別な祭事で、

どんなにひどい天候だろうと決行されますからね。

中止は苦渋の決断だったことと思います。

 

しかしまあ、このコロナ禍後の世界というか、街の姿すらどうなるか、

想像したら怖いですね。

ローンのない自前の店舗を持ってるところは持ちこたえられても、

高い賃料を払っているところは、厳しいです。

一旦手放して、完全に落ち着いてから出直し、というのも

言うは易いけれども、現実的には非常に難しい。

世の中が大きく変わっていくことも考えられるし、

そうなれば商売のやり方も変化させていかねばなりません。

いま焦ってもいいことはないのですが、考えておくことは必要かな。

今後のこと、果たして終息がいつごろになるのか、パターンをいくつかに分け、

それぞれの心づもりをしておきたいです。

 

と、こういうことを書いてると、すごく暗-くなっているように感じられるかも

しれませんが、そんなことはないんですよ。

いま焦ってもしょうがないのと同じで、暗くなってもしょうがないです。

じめじめ悩まず、カラッと悩みつつ考えます(笑)