京都 四条高倉の占庭から

自由

昨夕、テレビで四条大橋あたりの風景がチラリと映ったのを見ると、

ぽつぽつと川床が建ち上がっているのが確認できました。

室内よりは三密を回避できるということと、

緊急事態宣言解除後へと期待されてるんだろうなあ、

と、厳しい状況の飲食業の方の心中、お察しします。

川床って、建てるのも撤去するのも費用のかかることですし、

現状、どうするのがよいか、判断を迷われるところだと思います。

飲食店に限らず、商店、企業についても毎日のように、閉店、廃業、

一旦閉めて落ち着いてから移転再開予定などの情報がいろいろ流れてきます。

行政からの保証がどうなっていくのかも流動的なので、

どのタイミングでどういう判断をするのがよいのか、ほんとうに難しいです。

 

そういうことを占いではどう出るのか?

とお考えになる方もおられると思います。

もちろん、おひとりおひとりの今年の運気というのもありますし、

直近の状況がどうなっていくのか、カードを引いてみることもできるので、

ある程度、占いでお答えはできます。

けれども、そういった非常時での現実的で、身に迫って深刻なことについて、

占いで決めたい、という方はほとんどおられないんですよね。

そういうものなのだと思います。

占い師のわたしが言うのはヘンかもしれませんが、それが真っ当だとも考えます。

おそらく占いというのは、ギリギリの状況で用いられるものではないのでしょう。

いまは占いよりかは祈祷のほうが求められるのかもしれませんね。

 

話は変わりますが、実は先日、歯の具合がよくなくてですね、

こんな時期に、歯医者さんへ行くのは歯医者さんにとっても迷惑では?

と思ったのですが、ネットで症状を調べてみると、ちょっとまずそうだったので

行ってきました。

結局は、わたしが心配していた病状ではなく、数十年前に治療した、

被せをしている歯が中で虫歯になっているのではないか、ということで、

三本の歯にまたがっている被せを全部はがしてやり直すことになりました。トホホ。

幸い、痛みはなく、しばらく治療を先延ばししてもいいですよ、

と先生もおっしゃるので、治療開始は延期しました。

ですので、わたしの場合、国から振り込まれるだろう10万円は、

にわかに必要となってしまった3本の歯の治療代に消えそうです。

 

その、国からの10万円ですが、申請が必要ということで、

受け取る人と辞退するという人の間で、妙な軋轢が生まれていますよね。

そんな軋轢、ほんまにしょうもないことでねぇ。

受け取りたい人は堂々ともらえばいいし、

要らないという人は勝手に辞退すればいいだけの話だと思うんですよ。

受け取りたい人に蔑むような発言をするなんてどうしようもねーな、

と思いますが、世の中には必ずそういう人、いるんですよねぇ。

なるべく関わらないようにするしかありません。

それから、辞退する人に対して、意見する方も多いです。

辞退するのでなく、受け取って必要とされているところに寄付をしたらよい、

というお考えです。

それはとてもいいことだとわたしも思います。

けれども、そうすべき、という圧は、正義の押しつけにもなりかねません。

それぞれがそれぞれの考えで、受け取るなり、辞退するなりすればいいわけで、

その考えについて非難し合うのは要らないことですよね。

そういう個人の選択を縛ったり、監視することが常になってしまうと、

当たり前だった自由がどんどん損なわれていくのではないかと、

そっちのほうが心配になります。

息苦しい毎日ですけど、窓を開けて、ゆったり呼吸して、

世の中のしんどい空気にのまれないようにしたいですね。