占庭のタロット教室は、宿題も出しませんし、テストもしません。
初心者向けのレッスンで、プロを養成するスクールではないんですしね。
まずは楽しくお稽古していただけたらいいんです。
けれど、時間のあるときには、ちょっとカードを引いてみて、
それを手帳に書き留めておかれると、とてもいい練習になりますよ、
とは話しています。
「今日はどんな日?」とカードに訊いて引いてみると、
どんな日だったかの答え合わせは容易でリアルなので、
リーディング(カードを読み解くこと)の現実的な練習になります。
あのカードが出たときに、あんなことがあってびっくりしたなあ~
なんてことがあると、記憶に残りやすい。
リーディングは手相観がたくさんの手を観せてもらうといいように、
やっぱりたくさん読んでみる、というのが一番の上達法なんです。
タロットの本の例題をいくらたくさん読んでも、
なかなかピンとこないし、頭に残りにくいものです。
先日、それが楽しいと、マメにやってらっしゃる生徒さんが、
「タロットがすごいなと思うのは、霊感もなにもない、
わたしみたいな素人の初心者が引いても、的中率が高いってこと。
不思議でしょうがないんですけど、当たるんですよねぇ~」
っておっしゃってたんですが、まさにそれがタロットのおもしろさ。
卜(偶然性で占うもの)は、マスターするのに、長い年月はかかりません。
もちろん、究めようとすれば、いくらでも奥は深いのですが、
ちょっと占ってみる、くらいなら、すぐにできるようになるので、
とても親しみやすい占いです。
カード一枚一枚の意味を覚えていくのは大変ですし、
数枚のカードを関連づけてきっちりリーディングするのは難しいけれど、
引いてみたカードの顔ぶれで、よいか悪いか、順風か逆風かくらいは、
わりとすぐにわかるようになるものなんです。
まずは意味を全部暗記しなくちゃ、、、、
なんてことはしなくていいです。
いろんなことをまじめに占ってみて、その結果をよく覚えておくことのほうが大事。
そう、真摯に占ってみる、っていうことが大事ですね。
おもしろがるのはいいんだけれど、引いたカードを軽視してはダメ。
出たカード、結果を尊重しなければ、トランプ遊びと同じです。
自分のタロットカードは大切に扱い、
結果はどれだけ読み解けないものであっても疑わないこと。
そのようにカードを尊重していれば、カードはきちんと応えてくれます。
なんとなく引くのではなく、なるべく具体的に、焦点を絞って訊ねる、
というのもポイントです。
その訊き方については、レッスンで詳しくお話ししていきます。
タロット占いは難しくないけれど、大事なポイントを外してしまうと、
よい答えを得られません。
カードの意味や占い方は、本を読めばわかります。
レッスンで身に着けていただきたいのは、
きちんとカードに訊き、答えを得るポイントとリーディングです。
レッスンはカードの意味と、いくつかのスプレッド(占うときのカードの並べ方)
のレクチャーで、一応、修了となります。
そこで終わらせず、その後もリーディングの練習に通われる方が少なくないのは、
そこをもっと身に着けたいと思っておられるということと、
たまに占庭へおいでになって、近況を話しながら占ってみる、
というのが楽しいと思ってくださっているのじゃないかなあと思っています。
レッスンで何度もお会いしていると、
占いのお客様とは違った人間関係ができてくるんですよね。
わたしとしましても、それが楽しくて、タロット教室をやっている、
ってところもあるので、しばらく経ってからリーディング練習に来られるのも、
とてもうれしいことなんですよ。