京都 四条高倉の占庭から

お客さまへのお願い

占庭へおいでになるお客さまにも、占いに慣れてらして、

ごく自然体で入ってこられる方が、たまーにおられますけれど、

ほとんどの場合は、緊張なさっていたり、構えておられたり、

要するに「これから非日常の空間へ足を踏み入れる」

という様子で入って来られます。

この期待半分、不安半分を端的にいうならば、

「時間とお金のムダに終わるかも」というお気持ちを

 ま、いずれにしても話のネタになるやろ。

と気楽に思える方と、

 ああ、もったいなかった・・・

と思いたくない方で分かれるのでしょうね。

 

せっかく、おいでいただいた方に、

残念な気持ちでお帰りになっていただきたくない。

できれば、来てよかったな、と思っていただきたい、

と心から願っています。

 

占っている間の、お客さまの反応というのも実にさまざまでして、

笑う方、泣いてしまわれる方。

すごくいいノリで、愉しんでくださる方。

ポーカーフェイスで最少のお返事しかなさらない方。

肯定的な方、否定的な方。

と、十人十色、百人百様です。

お客さまがどういう反応を表されても、

誠心誠意お話しすることには変わりありません。

 

もちろん、話しやすいお客さまと、そうでない方もあるわけですが、

始終、無表情で、言葉少なにお帰りになり、

 ああ、お気に召さなかったんだろうなあ。

 申し訳なかったなあ。

と残念に思っていた方が、リピーターさんになってくださったり、

次のお客さまを紹介してくださったりということが、よくあるんです。

そこで、ああ、気に入ってくださっていたんだ、、、、

とほっとして、うれしくなったりします。

 

占い師ならば、相手の心はお見通しだろうと思う方もおありですが、

そんなことはありません。

心が透けて見えたら、さぞかし恐ろしいと思います。

見たくないものが、いっぱい見えそうですよね。

それに、見られたくないなあ、と思いもします。

 

同じように、最少の情報だけで言い当てられるのが占い師だろう、

と思ってらっしゃる方もあります。

霊視や、霊感占いをされる方はそうなのかもしれませんが、

わたしはそのような超能力を持ち合わせていません。

ありのままの情報、素直な気持ちをたくさん提示してくださるほど、

占いの精度は上がっていきます。

なぜかというと、わたしの占いは、

命・相・トを組み合わせ、現状もお聞きし、

そこで、ご自身の希望や願望にそうようにするには、

どうされるのが一番運気を生かせるか、を探るものなのです。

言い当てるというものではないですし、未来を予言するものでもないのです。

 

ですので、おいでいただくみなさんには、

遠慮なく、恥ずかしがらず、ありのままをお話しいただけるのが、

一番、よい占いができるということをご理解いただけるとありがたいです。