たまには占いのことも書かないと。
天冲殺（てんちゅうさつ）という言葉は、
聞いたことあるよ、という方も多いと思います。
１２年の内の２年間、１２ヶ月の内の２ヶ月間、１２日の内の２日間、
運気が停まると言われている期間のことをそう呼びます。
（１２時間の内の２時間もあるわけですが、そこまで気にしてられません）
これは十二支のふたつ分に当たり、子丑天冲殺、寅卯天冲殺というように、
６つに分けられます。
これらは生年月日から導きます。
子丑天冲殺の人は、ねずみ年とうし年が、毎回運気が停まる時、
というわけです。
決して、ねずみ年、うし年生まれの人と合わない、ということではありません。
天冲殺は同じ干支の年ごとにめぐってくるのですが、
毎回、同じことに気をつけていただく事と、
今回は特にここに注意しましょう、という部分があるんですね。
といいますのも、６つの天冲殺にはそれぞれの個性があり、
その注意点は毎回変わらないわけです。
違ってくるのは、その天冲殺の年に、どういう星がセットでめぐってきているか？
というのが影響するからなんですね。
おひとりおひとりに、毎年、星がふたつセットでめぐりきます。
天冲殺の時も、それは変わりません。
で、そのふたつの星が、ひとつは１０年周期、もう一方は１２年周期なので、
毎回、組み合わせが変わってくるわけです。
ですので、その年ならではの注意点も出てくるということなんですね。
天冲殺の時、どなたにも共通して注意していただくことは、大きく３つ。
流れに逆らわないこと。
外へ向けて勝負を賭けないこと。
一生の内に何度もしないような大きな決断、買い物などをしないこと。
です。
流れが停まっているということは、運気が背中を押してくれていないということ。
川上に向かって、泳いでいるようなもので、
ひどく消耗はしたけど、全然前に進んでいなかった、ということになりがちです。
自分は何も悪くないのに、トラブルに巻き込まれるとか、
誤解が元で、周囲の大事な人に去られてしまうとか、
努力が水の泡になるとか、
なんだかいろんなことが、うまくいかない、滞っている、
とジレンマに陥ってしまうことも多いでしょう。
天冲殺によっては、２年間だけでなく、前の年から用心しましょうとか、
３年目の前半まで引きずりますね、とか、いろいろあるんです。
それは個別にお話しいたしましょう。
とにかく、ご自分が、いつの干支の年に用心しておいたらいいのか、
ということだけでも知っておかれたらいいと思いますよ。
では天冲殺の間は、息を潜めて冬眠しておけばよいのか、というと、
そういうわけでもないんです。
天冲殺が明けたら、また１０年間、運気は流れ続けます。
次の１０年間を自分はどんな１０年にしていきたいのか？
自分はどうなっていきたいのか？
を考え、その準備をする２年間なんですね。
スキルアップのために資格を取る、お稽古事を始める、
などは、自分へ向けての挑戦なので、積極的に動いてもかまいません。
今までの自分を反省し、これからの自分を思い描き、
ではどんな風に自分を磨き直せばよいのかを考え、努力し、
自分のレベルを上げておく期間だと思ってください。
周囲や世間に認めてもらうための努力ではなく、
自分自身を高めるという目標になさってくださいね。
そして、先祖供養もぜひ。
そうして２年間自分磨きをして、いちだんとピカピカになった状態で、
新しい１０年の流れに乗っていく、というのが理想です。
実はこのほかにも１２０年の内の２０年という
大運天冲殺というのもあるのですが、
こちらは運気が停まるという出方はしません。
人間は１２０歳まで生きないので、
生きている間にめぐってこない方もおられます。
何歳～何歳の２０年であるかは、ひとりひとり違います。
ふわふわした運気の２０年間で、無重力空間の２０年とも言われ、
しっかり生きているのに、現実味が薄い気がするとか、
地に足がついていない感じとか、
どうも自分らしくない人生を歩んでいるようとか、
感じ方もいろいろです。
まったく、影響を感じない、という方も少なからずおられますしね。
けどまあ、２０年は長いので、ずうっと意識してなんていられないので、
こちらはあまり気にせずに暮らしていただいて、
１５～２０年目あたりの５年間を用心していただくことです。
この用心の仕方がまたそれぞれなので、そちらも個別のお話になります。
よほど突出した何かがない限り、それほど恐れることはありません。
と、ざざっと天冲殺について書いてみましたが、
わかりにくかったですかねー
天冲殺は悪いことが起きる時期、
と思ってらっしゃる方も多いのですが、そうではないんですね。
ポイントとそれぞれの注意点を抑えておけば、
その後の運気を向上させる、有効な過ごし方もできます。
むやみに恐れずに、上手に乗り切ってください。
