京都 四条高倉の占庭から

こっちだったのか!

今朝はヤギ・ひつじともに姿を認められず。

たいへん淋しいです。

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先日、いい匂いのするボディスクラブ、ってのを先日ネットでかじり読みしました。

そういう、いかにも女子っぽい雑貨ブランドのものは、

ワタクシにはお呼びでない感が強く、普段は目の端にも留まらないのですが、

灼熱の太陽にやられたのでしょうか、

ついフラフラと売り場へ足を向けてしまいました。

占庭の隣はデパートでして、たまたまそのブランドの売り場もあったんですねぇ。

 

慣れない売り場に戸惑うワタクシ。

えっとー、どこに目指すブツがあるのか。

見つけられない。

 

店員さんが風のように寄り添って来られ、絶妙のタイミングでもって、

「何かお探しでしょうか?」と美しい笑顔で声を掛けられました。

さすがデパート。隙がない。

 

場違いは重々知りつつも、歳の分だけはきっちり厚かましくなっているワタクシ、

ここはビビらずに、

「ボディスクラブはどこですか?」と訊けました。(そらそやろ。)

 

結果から申しますと、期間限定販売の柑橘系の香りのボディスクラブは、

既に完売してしまった後で。

ああ、残念。

そこで、そうですか、それでは、と踵を返せなかったのはなぜなのか。

美しい店員さんの、

「こちらは定番の無香料のボディスクラブですが、使い方をご説明しますので、

 どんな感じかお試しになってみてください」

という誘いに、ついうかうかと右手を差し出してしまいました。

適量を示し、泡立てて、わたしの右手の甲へと、くるくるとマッサージするように

塗りたくられるボディスクラブ。

ふと見るわたしの手の甲の色黒さと、店員さんの真っ白な手のコントラストに、

大変な衝撃を受けました。

 

「ほら、スベスベになりましたでしょう~?」と言われても、

それよか自分の手の黒さが気になって気になって。

いったいいつの間にこんなに黒くなってたのかしらと、

自分の手の甲を穴が開くほど見つめてしまいました。

 

白く美しい店員さんは、ふかふかのタオルでやわやわと水気を取ってくれます。

なにもしなかった左手との違いをより浮き立たせるためでしょう、

そこにエッセンスをつけてくれ、日焼け止めを塗って仕上げです。

 

そうだ!日焼け止めだ。

いい匂いのするボディスクラブよりか、今のわたしに必要なのは、

日・焼・け・止・め  !

 

わたしは日焼け止め特有の匂いがすごく苦手で。

つけた方がいいのはわかっていても、ずーっとあの匂いがするのがイヤ、

ということで、見て見ぬフリをしてきました。

ところが、そのお店の日焼け止めは苦手な匂いがしませんでした。

 

ええ。

買いました。

いい匂いのするボディスクラブではなく、イヤな匂いのしない日焼け止めを。

 

その店員さんは、汗かきのわたしの顔を見るに見かねた様子で、

しっとりしたコットンにミストを吹きかけたもので汗を拭ってくれ、

お粉をはたいてくださいました。

もう、なすがままです。

手もなく呑み屋のおネエちゃんのいいようにされてしまうサラリーマンの

気持ちがほんのりわかったような気がしました。

デパートおそるべし。

 

そして、購入しました日焼け止め。

翌日、意気揚々と塗ってみました。

普段、マズイだろうと思いながら放置してきていたものに、

適切な手立てを講じ、胸を張る思いです。

なんという、晴れ晴れ感。

自分が真っ当な人間になったような錯覚すらおぼえます。

 

両腕に!

うなじに!

デコルテに!

 

おおお!

無敵!

これさえちゃんとしていれば、太陽なんて撥ね返せるんだ!

ええい、どこからでもかかってこいっ!

 

どんどんテンションは上がり続けます。

たかが日焼け止めひとつで。

なんという女子力の低さでありましょう。

 

無駄に長い文章ではありましたが、本日のブログはここまでです。

せっかくお読みいただいたのに、時間の浪費になってしまいましたね。

すみましぇん。