京都みなみ会館で映画を観たのは、今日が初めて。
始まる前に、お手洗いに行っておこうかな、と思ったら、
かなり年配の人が数人並んでらしたので、
「え、この年齢の方が『ジョギング渡り鳥』を?」と思ったら、
前の回の健さんの映画をご覧になって、帰る間際のお客さん方なのでした。
そやろなあ。
けれど、男女とも、年配のお客さんが、なんとも通い慣れた様子なのを見て、
いい映画館だなあと、感じました。
ピカピカのシネコンにはない、昔ながらの雰囲気がいいんですよねー
駐車場も無料だし、わたしも通いたいなあと思ったもの。
ロビーに監督の鈴木卓爾さんがいらして、ああ、こんにちは、
と挨拶しましたら、
「あ、2回目?3回目?」と訊かれ、
「いえ、初めてなんです。スミマセン」と。
十三と神戸の上映のときには都合が合わなくて。
映画は、映画美学校の実習作品で、学生さんが出演もし、撮影もしている、
というものです。
カッチリした脚本があって、それに沿って、というのではないようで、
かといってストーリーがないわけではなく、また実験的でもあり、
摩訶不思議な映画でありました。
結構、支離滅裂なんですけど、観客をおいてけぼりにしていく、
っていうのではなくて、そこが不思議な感触というか。
けれども、若い学生さんたちが「映画を撮る」そして完成させる、
ということに一所懸命に取り組んでいる姿が、
苦しそうにも、楽しそうにも、不本意にも、快楽的にも見えて。
ああ、好きなことをするって、何かを創り出すって、こういうことなんよなあ、
と思わせられました。
それと、当然なのかもしれないけど、芝居が上手いんですよねぇ。
真冬の撮影のようで、しかも、早朝のシーンも多くて、
さぞかし寒かったろうなあ、と苦労が偲ばれます。
シンプルで短い挿入歌が良くて、耳に残るんですね。
映画館を出てからも、つい口ずさんでしまいます。
京都みなみ会館での上映は、明後日まで。
映像を勉強している学生さんには、特におすすめです。
けどまあ、夏の映画館って、なんであんなに寒いんですかねー
「シン・ゴジラ」の時もそうでしたが、長袖持参で正解。
半袖やったら風邪引いてしまうー