京都 四条高倉の占庭から

文章を「展示」する意味

以前にご紹介していました【「ここにあるもの」衣笠美春】が、

同時代ギャラリーにて、昨日から始まりました。

衣笠美春さんが、京都で仕事をしている人7名にインタビューし、

書き上げた文章が展示されています。

写真も少し。

 

初日の昨日、占庭を少し早めに閉め、お邪魔してきました。

四条通を藤井大丸まで東に進み、御幸町を三条まで上がります。

同時代ギャラリーが入っている1928ビル(旧毎日新聞社ビル)は、

京都市登録有形文化財なのだそうで、独特の雰囲気のあるレトロビル。

 

この1階の右手の窓がギャラリーの「コラージュ」というスペースで、

展示がされていました。

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(どうにも毎度イマイチな写真ですみません・・・・)

 

中の様子はこんな感じ。

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7人の写真と短い紹介文があり、立て掛けてあるハードカバーの冊子を手に取り、

インタビューをまとめた文章が読めるようになっています。

 

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この右端がわたし。

写真はわざとボカしました・・・・なんてことはなく、

ちゃんと撮ったつもりなのに、どこにもピントが合っていないって、

どういうことなんでしょうか。

 

美容師さん、パン屋さん、古書店さん、着物屋さんなど、色々な職業の方が、

 なぜこの仕事を始めたのか?

 何を大切にしているか?

 これからどうしていきたいか?

などの質問に答えています。

 

そして、おひとりおひとりの冊子とは別に、同じ質問のアンケートに答えた

まとめの冊子があったのですが、それぞれの個性が出ていて楽しかったですね。

もちろん、わたしもそれに答えているのですが、

すごく間抜けな返事をしているので、ちょっと恥ずかしい。

けれども、それもわたし、ということですね。

 

座って読めるように椅子も置いてありまして、自分の分も含め、

7人分を全部読みました。

書き手の衣笠さんの誠実でまじめなお人柄そのままの文章でした。

インタビューの切り取り方も、尖らず、奇を衒わず、

それでいて、熟考してここを選ばれたんだな、というのが感じられました。

 

「お話を聴いて、それを文章にして発表したい」という思いを

フリーペーパでもなく、ネット配信でもなく、展示という形で実現されたところに、

つくづく感心してしまいます。

一番、手間も暇も費用もかかったでしょうにね。

だからこそ、その形になったものをたくさんの方に見ていただきたいなあって、

思ってしまいます。

わたし自身としましては、恥ずかしさもあるのですけれど、

応援したい気持ちの方が勝りますもの。

 

三条通御幸町通も、オシャレなところで、おもしろいお店がたくさんあり、

ぶらぶら歩きにも最適です。

同時代ギャラリーは無料ですので、足をお運びいただけましたらうれしいです。

期間は12日の日曜日までと短期間ですので、ぜひどうぞ。

www.dohjidai.com