京都 四条高倉の占庭から

軒並みのマリッジブルー

今回ばかりは、もう芽も出てこないんじゃないか。

この種はダメなのかもしれない。

と弱気になっていたアボカドの芽が伸びてきました。

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出てきたと思ったらグイグイ伸びてきて、今は8㎝くらいまで成長しています。

どうも急にやる気を出したらしい。

葉っぱが開くのが楽しみです。

 

 

最近、マリッジブルーのお話を聴くことが多くなりました。

結婚を望んでらした方のお話が決まると、一気にお祝いムードになります。

周囲の人たちも、よかった!よかった!と安心&祝福でバラ色に染まります。

そこまでは、結構、無責任な昂揚感でオッケーな流れなのですが、

そこからです。結婚への段取りが始まるのは。

 

結納をするのかしないのか、お式は? 披露宴は?

という家族・親族を巻き込んでの段取りなんて、初体験ですよ。

みんなの、よかれと思っての、しあわせを願っての意見はてんでんバラバラ。

それらをまとめ、折り合いをつけていくのは、それはそれは消耗します。

ふたりの生活もそう。

新居は? 生活費は? 家事はどうするの?

夢見ていたハネムーンだって、お互いの休暇の調整、費用分担など話し合うと、

それはもういきなり現実です。

 

モメます。

必ずやモメます。

くたびれます。

ヘトヘトです。

そして険悪になります。

なにしろ急激な変化の中で、各種折衝、計画、準備、連絡など、

山ほどのやるべき事をこなしながら、各方面からの好意にくるまれた、

ありがたくも面倒くさい助言にも対応していかねばなりません。

お互い余裕がなくなり、今まで見せていなかった面が露わになったり、

自分の家族、相手の家族との軋轢が生まれそうになったり、

とにかく、そりゃブルーになってもしょうがない、って!

と思うコトだらけです。

 

結婚したい ⇒ 結婚決まった! ⇒ うれしい!!

までは「決める」ためによいところを見、評価しようとしてらっしゃるんです。

けれども、うれしい!!の後に訪れるのは、

「ほんとにこの人で大丈夫なんだろうか?」というそこはかとない不安です。

そうすると人間ってのは不思議なもので「大丈夫!」と思うために、

ダメかも、というところを洗い出していってしまうんですよねぇ。

洗い出したダメかもポイントを吟味して「大丈夫!」印を押したいわけです。

そうすると、見る目が一気に冷静に、かつ厳しくなります。

それは、本人だけではなく、親御さんも同じ。

「ほんとにあの伴侶でウチの子はしあわせになれるのかしら?

 苦労するんじゃなかろうか?」

と心配になってくる。

当然です。

愛があればこその、当たり前の流れなんです。

けれども、厄介。

 

そう。

結婚が決まってからブルーになってしまう要素は、数限りなくあります。

まったくブルーにならずに、ハッピーなままの人の方が稀でしょう。

 

ですのでね、マリッジブルーにはまってしまった人は、

自分だけじゃない、ってことをまず認識してください。

ブルーになって当然の時期なんだ、って。

 

結婚後、もっとブルーになったり、深刻な問題に対処せねばならないことは

必ずやってきます。

その時、ひとりじゃなくてよかった。この人がいてくれてよかった。

もしくは、この人のそばにいてあげられてよかった。

と思えることが大事。

結婚生活は修行だよ、ってよく言われますが、

それは悪い意味ではなく、自分も相手も成長できるということ。

摩擦、困難もありつつ、そこに安心や幸福もあるのですね。

 

結婚なんて、ご縁のある方と出会い、その上に、勢いとハズミがついただけ、

とも言えます。

「この人でほんとに間違ってないのかしら?」

なんて考え始めたら、一生踏み切れません。

だって、そんなのきっと神様だってわからないと思うので。

 

マリッジブルーにはまってしまったら、なるべく頭の中をシンプルにして、

ひとつずつ考え、片付けていくことです。

どうしても、イヤだ。納得できない。と思ったなら、ガマンしないこと。

後々、悔やむことがないように、ぶちまけましょう。

それで壊れてしまうような縁ならば、そこまでだ!

と肚をくくってみてもよいかもしれません。

今の時代であっても、結婚は家族ぐるみのことではありますが、

自分の人生の選択と決断は、自分でしないとね。

そして、そのお尻を拭くのも自分なのです。

 

その大変な時期をひと山越えたならば、結婚生活が日常になる日が、

いずれやってきます。

それまでがんばって!