京都 四条高倉の占庭から

婚活パーティの落とし穴

梅雨に入って、パタリと雨が降らなくなりました。

かといって、かーっと暑くなることもなく、さわやかな気候が続いています。

過ごしやすいです。

て言うてられるのも、あとわずかなのでしょう。

 

6月もそろそろ半ばですが、超忙しかったこの半月、何度も出てきたのがこの話題。

「どういう婚活をしたらよいですか?」

でした。

この「婚活」って言葉は、いったいいつ頃から使われ始めたのでしょうね。

気づいたら婚活といえば、結婚に向けた活動のことである、と周知されていました。

「結活」でもなく「婚動」でもなく「婚活」。

たしかに納まりがいいですね。

 

その婚活ですが、どういう活動があるのか?

・コンパに積極的に参加する

・婚活パーティに行ってみる

・お見合いしてみる

・結婚相談所に登録してみる

マッチングアプリを試してみる

というあたりが、一般的なようですね。

 

以前、このブログでも書きましたが、お見合いに向く人、向かない人があるように、

同じ「コンパに参加」でも、どういうコンパに出会いがありそうか?

というのも、占いである程度は出てきます。

「友だちの紹介コンパ」「仕事関係のコンパ」「バーベキューコンパ」

「見ず知らずコンパ」「趣味つながりコンパ」などなど。

 

さすがにいまの時代だなあと思ってしまう「マッチングアプリ」ですが、

これが、ひと昔前の「出会い系」とどのような違いがあるのかが、

いまいちわかっていないわたくし。

時代についていけてないです。

お客さまからのお話を聞いて感じることは、

この「マッチングアプリ」については、ほんとーにピンキリだな、

ということです。

真剣に将来を見据えた出会いを求めている人同士がマッチングされたらいいけれど、

一方は恋活だった、ということも多いみたいなんですよ。

それで、ひどく傷つかれたり、消耗されたりということもあるようで、

あまりいい話を聞かないんですよねぇ。

手軽という点では一番なんですけれどね。

 

で、タイトルにあります「婚活パーティ」ですが、

こちらは主催者が本当に多種多様で。

自治体主催というのもたくさんありますしね。

けれども、この婚活パーティ疲れをしている人もとても多いのが現状。

 

婚活パーティに行くとなると、それなりの身だしなみをしてですね、

交通費も参加費も要りますし、時間も取られます。

そうして緊張して臨むわけですから、成果を得たい。

せっかく、お金をかけ、時間をかけて行くのだから、何か持って帰りたい!

と、そう思うのは人情ってもんですよね。

なので、婚活パーティの会場に行ったら、まず、好みのタイプを探します。

当然です。そのために来てるんだから。

で、好みのタイプの人が見つかれば、その人へ向けてぶつかっていけばいいので、

それはそれでOKです。

参加した甲斐があろうというものです。

 

が、なかなか、そううまくはドンピシャなタイプとはめぐり会えません。

するとどうするか?

「この中で一番マシな人は誰だろうか?」という目線になってしまうんですね。

自分の好みや希望に近いと思われる人で妥協してでも、相手を見つけたい、

になるわけです。

特に負けず嫌いな人はこうなりやすいです。

「この中で自分が選ばれたい」という気持ちにもなってしまう。

そうなるとね、本来の目的からズレてきてしまうんです。

たとえ、その日、一番上等かと思える人と連絡先を交換でき、

その場では勝利感を得たとしても、それを目指して参加したわけではない、

ということに翌朝には気づきます。

どうしてもあの人とおつき合いしてみたい!

なんて思ってなかったのになあ、って。

婚活パーティの落とし穴はそういうところにぽっかり開いているんですね。

ですのでね、あんまり婚活パーティをお勧めはしないんです。

 

けれども、全否定するつもりはもちろんないですよ。

何かイベントや、娯楽的なものがセットになっているものがありますでしょ。

「陶芸婚活パーティ」とか「いちご狩り婚活パーティ」とか

「美術館で婚活パーティ」とかね。

そんな風に、楽しめるものとセットであれば、その日収穫がなくても、

徒労感や疲労感だけが残る、ということは少ないはずです。

いい人はいなかったけど、結構楽しかったし、まっいいか、と思えるのならOK。

勇気をもって、がんばって参加して、くたびれ果てる、

というのはつらいですものね。

ですので、楽しそう!  と思って参加なさるならいいんじゃないかな、

と、いつもお話ししているのです。