京都 四条高倉の占庭から

今週号のAERA

9月も下旬になって、今日は「真夏日」というのはどうしたもんか、

と思うわけですけどねー

四条通のバス停は、涼感ミストが噴出されていました。

あれは気温と連動してるんでしょうか。

 

今週号の「AERA」は、占い特集なんですよね。

しいたけ占いのしいたけさんが載っているということで、

 おお! ついに顔出しか!?

と思って読んでみましたら、いつものイラストでお茶を濁してはりました。

ま、想定内ではありましたが、もう有名になってらっしゃるので、

その内、パパラッチに抜かれたりしてね。フフフ。

 

記事の中に、

ふつうに就職しないのはもったいない、って言われた、

って書いてありましたが、ふつうに就職されなくて正解でしたよねぇ。

どれだけたくさんの方が「しいたけ占い」に癒されたり、救われたりされているか。

エエ企業に就職して、エエ仕事をされたとしても、いま以上に、

直接、誰かの気持ちをラクにしたり、元気を出してもらえたり、

なんてこと、なかったと思いますもん。

占い師になってくださってよかったと思いますよー

とお伝えしたいです。

ま、ご自身が一番そう思ってらっしゃるかな。

 

鏡リュウジさんは、占いをエンターテイメントと思って楽しんでほしい、

とおっしゃっていて。

これね、すごくわかるんです。

わかった上で、それを鏡さんがおっしゃっている、ってのがすごいな、

って思います。

鏡さんは、占い師っていうよりかは、研究者寄りの方だと思っています。

たいへん博学でらっしゃって、ずっと勉強をなさっている方です。

誰もが知っているネームバリューがあり、広く世にも出てらして、

すでに、いわゆる「地位」を築いておられる人でもあります。

ふつうなら、長年培ってきたものを軽く扱われたくない、

とか思いそうなもんじゃないですか。

それを「エンターテイメント」として「楽しんでほしい」というところに、

懐の広さと、ヘンなプライドに邪魔されない占いに対する愛を感じるんですよねー

ゲストの運命をすべて握っているかのように振る舞い、

支配しようとする占い師もある中で、その正反対なスタンスでのメッセージ。

素晴らしいなと思います。

 

同じく大人気の西洋占星術石井ゆかりさんも、非常に謙虚な方ですよね。

星を読み、吟味された自分の言葉で、こころに響く文章を紡いでおられます。

決して、脅すような、読み手が不安に陥るような表現はされない。

尊敬しています。

 

占いは、幸不幸をズバリ的中させることに意味があるんじゃないんですよね。

当たり前ですけど、しあわせも不幸も、予め決まってはいません。

選択権はいつも自分にあるのです。

けれど、だれでも、迷ったり、悩んだりする。

そんなときに、占いで持って生まれた才や適性を知ることで自分を再認識できたり、

運気の流れを知ることで身の処し方のヒントを得られたりする。

それは、占い師から見れば、ごくふつうのことだけれども、

占いが日常ではない人にしてみれば、まさにエンターテイメント。

エンターテイメントなんだから、当たる・当たらないとか、

信じる・信じないとかはひとまず脇に置いておいて、

警戒したり恐れたりせずに楽しんでみたらいい、

っていうことなんですね。

 

わたしもね、先日、タロット教室の生徒さんに、絶賛オススメされて、

近くにある占いのお店の前世占いに行ってみたんですよ。

なにしろ前世の話なので、わたしが日頃おこなっている占いとはまったく違います。

久し振りに「占われる側」の立場になることで、考えること、感じることもあり、

勉強になりました。

けれども、なによりもね、とっても楽しかったんです!

やっぱり占いっていいなあ、好きやなあ、って原点に戻った気持ちにもなれました。

 

わたしもゲストの方に、

 スッキリしたなー

 楽しかったなー

 おもしろかったなー

って感じてもらえたらとてもうれしい。

この気持ちがすべてだなあ、と改めて思ったのでありました。