京都 四条高倉の占庭から

タロット集中レッスン

昨晩は、中秋の名月でした。

毎年、雲に隠れたり、朧に煙ることが多いように思うのですが、

昨日はくっきり、ぴかぴかのお月さんを愛でることができました。

SNSもきれいに写ったお月さんの写真がいっぱいUPされていましたね。

まさにインスタ映えする名月でありました。

 

日本人にとって、月は風流なものであり、愛でるもの。

満ちたり欠けたりする様も、いとおかし、って感じですよね。

ところが西洋の人たちは、月をよいイメージでとらえてないようで。

タロットカードの「月」のカードは不安の象徴であり、

グラグラのメンタルを表しています。

月で、うさぎさんがお餅をついている、と牧歌的想像にひたる日本人と、

狼男は満月の夜に変身する、と慄く西洋人。

どうしてこうも違いが甚だしいのでしょうねー

そこが不思議でもあり、おもしろくもあって。

タロットカードの持つ、西洋の文化の香り、異質な宗教性や神秘性は、

ちょっとドキドキするような、異世界への扉に触れるような気持ちにさせられます。

 

けれども、タロットカード占いには、オカルティックな匂いはありません。

いや、そういう匂いを好む人は、また違うのかもしれませんが、

わたしは「たまたま出た」カードの意味を素直に読んでいくことが基本であるし、

自分のカンに頼らないリーディングが、誠実なあり方だと思っています。

もちろん、インスピレーションは必要だし、大切にしなければなりませんが、

そちらを優先して、カードの意味をイレギュラーにとってしまうのは、

ミスリーディングにつながりやすい。

タロットは、ドラマティックなカードではありますが、

ドラマティックに読み解こうとすると、ズレを招いたりもします。

カードとカードを引く側との信頼関係といいますか、

どちらも優位にならないスタンスがいいのではないかと思っています。

いろんな意味で、フラットであることが、タロットカードとよい距離感を保ち、

よい答えを読んでいくことができるように思うのですよ、と、

いつも生徒さんには話しています。

 

占庭のタロット占いのレッスンは、45分か、90分のレッスンに通っていただく、

というのが通常なのですが、先日は、大変、遠方からのご希望があり、

2日間の集中レッスンをお受けしました。

定休日を臨時に開けて、火・水の2日間合わせて5時間くらい。

それで、大アルカナのみを使った占いの、ひと通りのレクチャーはできます。

あとはご自身でリーディングの練習を重ねていただくことになるのですけれど、

わからなかったり、迷った時には、メール等で訊ねてくださればお答えできます。

5時間と思えば、1日でもやれそうなものですが、

お互いの集中力や体力的なものもありますし、2日間に分けて正解だったな、

と感じています。

 

タロット占いの教室はいろんなところで開講されていますし、

なにもわざわざ遠いところをおいでいただくほど、

特別なレッスンをしているわけでもないので恐縮ではあるのですが、

今後も、ご希望がありましたら、できるだけお受けしていこうと思っています。

あまたある教室の中から見つけていただいたご縁ですものね。