京都 四条高倉の占庭から

自然の脅威

先日、関東が梅雨明けしたらしい、とブログに書いた後に、

東海から九州に至る広範囲で、信じられない豪雨が続き、

各所に甚大な被害が出ています。

被害に遭われたみなさまのお気持ちを考えると、胸が痛いです。

梅雨前線の雨で、こんなひどいことになるとは、想像もできませんでした。

 

占庭のあります京都も、桂川や鴨川に氾濫の危険が差し迫り、

近畿の交通網も大きな影響が出ました。

けれども、堤防が決壊するような大きな災害には至らず、ありがたいことでした。

 

わたしは以前、40年倉敷市に住んでいましたので、

ニュースやツイッターで流れてくる真備の惨状に唖然とするばかりで。

わたしが住んでいたのは、倉敷でも南端の海に近い地域だったのですが、

十数年前に倉敷市編入合併された真備町は、反対の北端の地域です。

水島臨海工業地帯で働く方も多く、南北へ延びる高梁川の土手の道を

朝夕、たくさんの車が行き交っていました。

それはそれは気持ちのいい道なんですよ。

わたしも何度となく車で走ったとこのある、あののどかな風景が・・・・

近くに住む友人の無事は確認できたのですが、

いまはもう疎遠になってしまった、かつて職場で一緒だった人たちの顔が、

浮かびはすれど、連絡の取りようもなくて。

広島も、愛媛も、島根も、土砂崩れや洪水で大変な被害が出ています。

元の生活に戻れるのは、先になってしまうと思いますが、

全国からの支援も受けながら、少しずつ元気を取り戻していただければ、

と思います。

暑さが厳しくもなってきているので、どうか体調を崩されませんように。

 

地震や洪水など、天変地異が多すぎますね。

備えをしておくことと、いざという時の早めの避難は、

心しておかないとと思います。

 

そして、災害時の情報の取り扱いについて、今回もいろいろと考えさせられました。

拡散してよい情報、自重すべき情報、の判断って難しいですね。

よかれと思って拡散して、それが逆効果になる場合だってあるので、

善意であっても、結果的にはよいことにつながっていないことも多いみたいで。

情報を受け取る側も、発信する側も、そのあたりについては慎重な判断が必要、

ということも痛感しました。

 

豪雨の後、梅雨明けし、真夏の陽射しが厳しい京都ですが、

今日から祇園祭の鉾建てが始まっています。

朝、四条大橋を渡るときに、注連縄を渡した笹が設えてあり、

ああ、神輿洗の水の汲み上げなんやな、とわかるくらいには、

わたしも祇園祭に慣れてきました。

四条大橋から汲み上げられた鴨川の水は祓いを受け、

今日の夕刻に行われる、神輿洗に用いる神用水となるのです。

今週末からは宵々々山、宵々山、宵山と、三連休、すごい人出になるでしょう。

一週間後は、山鉾巡行です。

京都だけでなく、日本中を鎮めていただきたいと祈る思いです。