京都 四条高倉の占庭から

ガマンせずに泣いちゃってください

昨日、歩いていた大阪駅周辺で、電車のレールが高温になっているので、

遅れや運休が出ている、というアナウンスがさかんに流れていました。

何線がそうなっているのかが聴き取れず、どこかなあ、と思っていたら、

自分が乗って帰るJRの路線がまさにそれ、でした。

快速は鈍行になり、鈍行は運休になっていました。

7月の半ばでこれでは、この先が思いやられます。

あとは家に帰るだけ、という場合はそれほど急ぎませんが、

通勤・通学や、待ち合わせなどのときは、暑さの上に消耗が加わり、

しんどいことですよねぇ。

 

本日の京都は、祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾巡行です。

ここまで灼熱の巡行はちょっとなかったのではないでしょうか。

夕方からは神幸祭

夕方と言えど、まだ日がある内ですから暑さに違いはありません。

関係する方々、観覧のみなさんの健康が心配なほどです。

くれぐれもお気をつけて、と思います。

 

占いに行って、泣いてしまう。

ということは、珍しいことではありません。

占庭でも、泣いてしまわれるお客さまは多いので、ティッシュを置いています。

そのためのティッシュです。

遠慮なくお使いください。

 

たまに、泣きそうになるのをぐっとガマンされる方もおられます。

恥ずかしいとか、カッコ悪いとお感じなのでしょうけれど、

ガマンしなくていいです。

いえ、ガマンしないでください。

 

昔、青春ドラマなんかで「涙は心の汗だ!」みたいなセリフがあって、

クサイよ、こっぱずかしいよ、と思っていましたが、

あれは案外、的を射ていたのではないかと、いまになって考えます。

 

暑いとき、うまく発汗できない人は、熱が体にこもってしまって、

とてもつらいと聞きます。

熱中症にもなりやすい。

泣きたい気持ちを抱えている状態は、もしかしたら心の熱中症みたいな状態なの

かもしれません。

心のなかにこもっているものの正体はいろいろだと思いますが、

その熱を多少なりとも発散させるために、涙が役立つのかもしれない。

「泣くことは、心のデトックスになる」というのもよく聴きますが、

これも同じようなことを指しているのでしょう。

そう考えると「涙は心の汗だ」が、ほんまやなあ~ と思えてきます。

 

誰にも話せなかったことを吐き出して、気が緩んで泣けてくる方、

話している内に、自分がどれだけつらかったのかがわかってきて泣いちゃう方、

悲しみ、怒り、後悔、不安など、涙の理由はそれぞれですが、

泣くことで、よけいにしんどくなってしまった、という方は、

いままでおられませんでした。

それならば、泣きそうになったときに、ガマンは要らないと思うんですよ。

占庭では、わたしとふたりだけです。

泣いたって、誰にも見られません。

どうぞ遠慮なく、涙とともに熱も発散させてお帰りになってくださいね。