京都 四条高倉の占庭から

著者に会いに行く

昨年末に自著が出たのですが、意外なくらい多くの方が、

「本を読んで」ということで、占いにお見えになります。

本がよく売れているとはとても思えないので、こんなにたくさんの方が、

わざわざ足をお運びくださるなんて、驚きです。

ほんとうにありがとうございます。

 

考えてみると、本を読んで、作者にちょっと会ってみたいなと思っても、

なかなかそういう機会はないですよね。

わたしの場合は、お店があって、そこで対面占いをしているということで、

予約していただければ、ごくふつうに顔を合わせて、話すことができるので、

そのあたりはとってもイージーです。

わたしもいままで、たくさんの小説家や、エッセイストの方など、

読んでみて、会ってお話ししてみたいと思った人は山ほどいましたが、

トークイベントや、サイン会でもないとそれは叶いません。

40年間は地方に住んでいたので、そういうイベント自体がほとんどなく、

都会へ遠征するなんてことは、なかなかで。

いまは関西に住んでいて、大阪や京都の催しに気軽に参加できるのが、

たいへんうれしいです。

 

先日も、とても素敵なトークイベントに参加してきました。

マヤルカ古書店さん主催の、西洋占星術で人気の石井ゆかりさんと、

イラストレーターの佐藤ジュンコさんのトークイベントです。

会場は一乗寺恵文社さん。

実はこのイベントの申し込みは、メールで先着60名ということでですね、

受付時刻ぴったりに、下書きしておいたメールを送信したのですが、

数秒で定員に達してしまったらしく、ハズレてしまったんです。

絶対取れてるだろう、と思っていただけに、落胆も大きく、

こんなにあっと言う間に埋まってしまうなんて、、、、と

ついツイッターにつぶやいてしまいました。

 

ところが数日後、占庭のメールアドレスに、

同行者が行けなくなったので、よかったら一緒に参加されませんか?

と、神の声ようなメールが届いたのです!

この時ほど、ツイッターやっててよかった~~~ ブログ書いててよかった~~~

と思ったことはありません。

個人のアカウントでなく、店舗があり、身元がわかっている、

というのがよかったのだと思うんですよ。

そうでなければ、誘っていただけなかったと思います。

もちろん、ありがたくありがたくお受けし、当日、叡電の中で落ち合って、

一緒にイベントを堪能してまいりました。

とっても素敵な方で、初対面でも、安心してお話しができ、

気持ちのよい時間を過ごさせていただきました。

 

ちょっと前、しいたけ占いのしいたけさんとお茶していたときに、

石井さんと対談されたことをお聴きして、

「いいなあ、いいなあ。でもわたしもいつかお会いできる日がくると思ってるの」

とまた根拠のない発言をしていたのですが、こうして実現しましたねぇ。ふっふ。

 

そのイベントの様子につきましては、長くなってしまうので、

また次回にしますね。

 

そうそう。

占庭に本をご持参くださって「サインしてください」とおっしゃる方がおられます。

わたしのサインなんて、なんの価値もないだろうと恐縮極まりないのですが、

お断りするのもどうかと思うので、恥ずかしながらサインします。

ところがですね、文庫本なので、サインする余白がないんですよ(笑)

お客さまと「どこに書いたらいいと思います?」と相談しながら書いています。

 

そのサインもですね、何をどんな順番で書けばよいのかもわからなくて、

なんだかもうしどろもどろです。

思えば、わたしはあまり「サイン」ってものに執着がなかったのもあり、

特に本にサインしてもらう、っていう経験が、まったくもって乏しくてですね。

いままで本にサインをもらったことがあるのは、

おそらく椎名誠さんと、しいたけさんだけじゃないかと思います。

ほ~ どちらも「しい」から始まるお名前ですね。

なんとまあ、おもしろい偶然。