京都 四条高倉の占庭から

群集心理にご用心

暖冬のまま3月を迎えましたね。

今日はひな祭りですか。早いなあ。

世の中は新型コロナで右往左往し、店舗に隣接しているデパートも、

今月は毎週火曜日が臨時休業日になりましたし、

催事場での北海道市のイベントは中止になったようです。

周辺の大規模小売店舗も、営業時間を短くしたりしています。

先日は、トイレットペーパーをはじめとする紙製品の品薄デマが広まったりで、

なんかもうぐったりすることが続きますね。

そのトイレットペーパーですが、騒動の数日前、

品薄になるんじゃないか? という情報がチラリと流れ始めたとき、

そんなあほな、と思ったのですが、あと数ロールしか予備がなかったので、

1パック買っておきました。

以前、マスクがもうなくなるから買っておかないと。でも来週でいいかな。

と思った数日後に、一斉に店頭から消えて困ってしまったので、

その轍は踏まじ、と。

けれども、マスクは普段着けてない人がみんな着けるようになれば

供給が追いつかなくなる、という理屈はわかるのですが、

紙製品については需要が増えるわけではなく、

メーカーも十分在庫があると言っているのだから、

当座、必要なだけあれば問題ないことで、どうして買い占めや転売に走るのか、

意味がわからないー

と思っていたのですが、これが群集心理ってやつなんですよね。

 

占いでも、この群集心理に引っかかりやすい人、という星があるんです。

普段は真っ当な判断ができる人なのに、追い詰められたり、アワアワすると、

てきめん、周囲の勢いにのまれた判断しかできなくなる、というタイプ。

 

群集心理、って言葉を聞き慣れない方もおられるかもしれませんね。

こちらのサイトがわかりやすかったので、引用しますね。

http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/deai/gunsssyu.html

 

今回の紙製品の買い占めは、これらのなかの、

「被暗示性」と「感情性」ということでしょう。

被暗示性とは、暗示のかかりやすさ。
群衆の中の一人になると、被暗示性が高まり暗示にかかりやすくなる。
いつもならもっと冷静な人なのに誰かの意見に簡単に乗ってしまったり、その場の雰囲気にしたがった行動をしてしまいます。大きな声や、はっきりとした号令、命令につい従ってしまいます。また、他の人の思いがまるで伝染するように、共通した考えや感情を持ちやすくなります。

 

感情的になる。論理的に考えられなくなる。
想像してみてください。自分たった一人で、コメディ映画を見ているときと、大勢の人と一緒に見ているときでは、どちらが笑うでしょうか。
怒りも、笑いも、感動も、大勢の人と一緒の時の方が、大きくなりやすいのです。

 

群集心理に左右されやすいタイプの星を持つ方には、

”うわっ”と言われた時には、そのうわっとした勢いで決めないようにしてください。

そういう時こそ、ひと呼吸おいて考えてみたり、誰かに相談したりして、

慌ててひとりですぐに決めてはだめですよ。

テンパった時の判断は間違えやすいということを意識しておいてくださいね。

と伝えています。

 

けれども、今回の世の中の動きを見ていますと、

そういう星を持ってるか持ってないかとか、関係ないのかも、と思ってしまいます。

絶え間なく流れて来る大量の情報から、有効なものだけを選別するって、

ほんとうに難しいですよね。

また、正しいかどうかにこだわりすぎてしまうと、

それが差別や排除を生んだりすることにもなったりもしかねないし。

やっぱり最後の砦となるのは、それぞれの人々の品格なのかなあと思います。

世の中が浮き足立っているときに、どれくらい自分を保ち理性的でいられるか、

ってことでしょうか。

いや、しかし、戦時中は清貧を貫いて餓死してしまった人もおられたし、

品格だけでは生きていけないところもあるわけで、そのあたりの兼ね合いというか、

人としての按配はとても難しい、ということですね。うーーーん。