京都 四条高倉の占庭から

占いには三種類あるんです

占い方というのは、大きく三種類に分けられます。

命(めい)・相(そう)・卜(ぼく)

 

命(めい)というのは、生年月日で占う占術。

算命学、四柱推命西洋占星術、どうぶつ占いもそうですね。

それはそれは、たくさんあります。

 

相(そう)は、観て占う占術。

手相、人相、家相、墓相、ほくろ占いなんかも。

 

卜(ぼく)は、偶然性で占うもの。

筮竹、賽子、カード占いなど。

三度占ったら、それぞれ違う結果が出ますね。

 

この三種類の占術をもっていると、たいがいのことは占えます。

それぞれの占術に得意分野があるので、

ご相談に応じて、最適と思われる占術を選んだり、ブレンドしたりします。

もちろん、手相だけ、タロットカードだけで占う方もおられて、

そういう占い師さんはすごいです。尊敬します。

よほど究めないと、たいへん難しいと思うので。

 

昨日まで書いていたのは、主に「命」についてのことでした。

今日は「相」について。

わたしは、手相と人相を観ます。

メインは「命」で観るので、手相人相はサブ。

けれども、このサブは、とても正直に人となりを語ってくれます。

命式では慎重派の星が出ているのに、手相を観たら結構なじゃじゃ馬さん、

なんてこともよくあることで。

「命」が生まれもったものならば、

手相は自分が創ってきた「いま」を映す鏡です。

性格、身体の弱いところ、ご先祖の加護のあるなし、

人間関係の風通しの具合、周囲の人に求められているか否か、

恋愛体質かどうか、ストレスのかかり方、仕事に対するやる気度など、

実にたくさんのことが赤裸々に映し出されているんですよ!

 

おもしろいです。

「手相の観方を教えてほしい」というご要望が多いのもよくわかります。

けれど、占庭では手相教室はやっていません。

それは教え方が難しいから。

線の意味や、流れる方向の意味などは、

わざわざ習わなくても手相観の本を読めばわかります。

わたしも手相は独学なので、やってできないことはないんです。

それぞれの手相の線が、活気のある「生きている線」かそうでないか、

というのは、言葉で表現しにくいです。

おそらく初心者の方は見てもよくわからないと思います。

上達法は、とにかくたくさんの人の手相を観せてもらうこと。

これに尽きます。

不思議なことに千人くらい観てくると、だんだんわかってくるんですよ。

見て、感じるポイントが。

掌から上がってくる気配のようなものも、

なんとなく感じ取れるようになってきます。

それは教わって覚えるものではないんですよねぇ。

なので手相を教えるっていうのは、非常に難しいです。

いつもお断りしてばかりで、申し訳ないのですけれど。