京都 四条高倉の占庭から

わざわざのありがたさ

もうすぐ七夕ですね。

占庭は2011年の七夕に、西陣の大宮中立売でオープンしました。

なので丸9年が過ぎようとしてるわけですね。

わたしのように未熟な者が、よくまあこんなに長い間続けてくることができたなあ、

と感慨深いです。

 

4月5月と休業し、6月に再開する時は、

そんなにお客さまはおいでにならないだろう、

と思っていました。

ところが思いの外、6月は忙しく過ぎていきました。

リピーターのお客さまは、

「いま特に悩みはないんですけど(笑)」

「訊きたいことを絞り出して来ました(笑)」

「久し振りにリーディングのレッスンをしたくて」

と、みなさん「全然切羽詰まっていませーん」というお顔でおいでになりました。

どの方からも、

2ヶ月も丸々休んで、あんなはやってないお店、大丈夫やろか?

と心配して、応援に来てくださったのがありありと伝わります。

ありがたいです。

占庭はほんとうにお客さまに恵まれています。

こうして占庭は小さいながらも、なんとか持ちこたえてくることができたんだな、

と改めて身に沁みました。

 

リピーターさんだけでなく、占い、タロットレッスンともに、

新規の方も大勢いらしてくださいました。

知り合いの紹介という方、ネットで見つけましたという方、

店の前を何度か通りかかって、いつか行ってみようと思っていたという方、

キッカケはいろいろですが、よくまあこんな地味な占庭を選んでくださったなあ、

と毎回、思います。

そして、選んでいただいたからには、

見料と時間、損したわ~ と感じられることのないように、

わたしの精一杯をお伝えしなければ、と気持ちが引き締まります。

 

初めてで緊張されている方と、30分ほどの短い間でも、

そっと心を開いてくださって、はかないながらも、信頼関係が生まれ、

きゅうっとお互いの距離が縮まる瞬間があります。

そして、お客さまの表情がゆるんで、ほうっと笑顔をもらされる時、

ああ、やっぱりわたしは占いの仕事が好き、と思います。

この仕事を続けられるのも、お客さまあって、です。

どうぞ10年目の占庭も、よろしくお願いいたします。