京都 四条高倉の占庭から

あなたのためを思って

「あなたのためを思って言ってるのよ」

という言葉、今まで何度も聴いてきました。

これほど相手の心に響かない言葉もないんじゃないか、って思いますね。

なんか、おためごかしとしか感じられない。

本当に、その人のためを思っていても、いなくても、

受け取る側は同じように、そう感じてしまいます。

 

だって「あたなのためを思って」という前置きは、

「あなたにとっては不本意だろうけれど」と同義ですもんね。

「納得いかないだろうけれど」

「腹立たしいかもしれないけれど」

『難しいとは思うけれど」

といろんな意味はあっても相手にとって「容れ難い」ことであるから、

そういう言い方になるわけで。

 

なので、わたしはこれは言わない、と決めています。

では、どう言えば、このキモチが伝わるのか。

うーーん、わかりません。

むしろ、そのキモチを伝えようとしない方がいいんじゃないかと思います。

「あなたのためを思って」というのは、

「こんなことを言うのは憎くて言うんじゃないから嫌わないでね」

っていう保身が見えるように思うんですよねー

だから、そういう話をするときは、嫌われてもいい覚悟でするべきなんでしょう。

どう取られても、イヤな奴だと思われても、

コレだけは言っておかなければ!

という思いで話すしかないと思うんです。

それがちゃんと伝わるかどうかは、もう一か八かです。

受け手の感受性もありますしね。

ただ自分を守りながら、相手に意見しても伝わり難いことは確かなようです。

エエ人ぶってちゃ、いいことを言っててもあかんってことでしょうか。

 

 

昨日は今季初そうめん。

これから週に一度はそうめんになります。

そうめんつゆは家で作る派なので、これからお醤油とみりんの消費量が

ぐっと増える季節になるってことでもあります。

夏だなあ。