京都 四条高倉の占庭から

マッチングアプリはそこそこ慎重に

今朝、バス停に向かって歩いていると、遠くの山頂が白くなっていました。

木枯らしが冷たくて、梅がほころぶ頃になってこの寒さかあ~

と思いながら京都へ来ましたら、小雪が舞っていました。

急に冬らしくなっています。

この冬は、

「なんかあったかすぎて気持ち悪いですね」

が、時候の挨拶みたいになってたのですが、最近は、

「どっこも空いてますね」になってきました。

みなさん口々に、

「中国からの人が、あんなにいはった、ってことなんやねぇ」

と驚いておられます。

ドラッグストアもデパートも閑散としていまして、

インバウンド頼みだったお店は、深刻だろうなあとお察しします。

 

ところでみなさん「マッチングアプリ」という言葉、

お聞きになったことがあると思います。

使っています、という方も多いでしょう。

占庭に来られるお客さまからも、いろんなお話を聞いてきました。

出会い目的のアプリもたくさん種類があり、どの程度の個人情報を提示するのか、

料金がかかるのかどうかなど、いろいろあるのだそうですね。

そこでいいお相手を見つけられた方もおられますが、

マッチングアプリで嫌な思いをしたということも、

残念ながら稀なことではないようです。

男性に訊いてみると、

「そんなヘンなものじゃないよ」「出会いの一つとしていいと思う」

という返事が多く、嫌な思いをしたよ、という話はいまのところ聞いていません。

けれど、傷ついたり、怖い思いをした女性は、実際におられるんですよね。

これだけで「男が悪い!」と決めつけるつもりはもちろんないですが、

婚活アプリなどで、将来を考えた真剣な交際を望んでいるのは

女性のほうが多いんだろうな、と感じています。

 

不思議なのが、

「会っているときは楽しく過ごしていて、好意を持ってくれているようだったのに、

 ある日突然、ぷっつり連絡が取れなくなってしまった」

というお話が多すぎる、ってこと。

もう幾人からお聞きしたかわからないくらいです。

みなさん、同様に、

「ブロックされる理由が何ひとつ思いつかない」

とおっしゃいます。

突然、ブロックするのに理由がないはずないですよね。

きっと何らかの理由なり都合なりがあるのでしょう。

けれども、それをちゃんと伝えない、ということが問題だし、おかしいです。

すでに好きになっていた人は、心配になるし、不安にもなってしまいます。

聞いていて、そういう人の気持ちを踏みにじるような、誠意のない態度は、

本当に腹立たしい。

そんないい加減なことをしれっとできるのは、

ネット上の匿名性を悪用しているからにほかならず、

人の縁すらも、簡単にリセットして、なかったことにしてしまえると思ってる、

ってことなんでしょう。

 

出会いを求める人にとって、より多くの人とのマッチングが可能なシステムは、

ありがたい存在です。

昔のお見合いのように、仲介の人もなく、気軽に始められます。

けれども、その手軽さは危険でもあり、便利は不便ということでもあるんですね。

ネットやSNSは功罪いずれもあるわけで、そこをうまく使えばいいのですが、

思わぬところで足を取られる場合もあることを意識しておかないと、です。

そんな話は聞き飽きた、耳タコだよと思われるでしょうが、

用心に用心を重ねていても、予想外の悪意に遭ってしまうこともありますし。

 

もし、わたしが若いころにマッチングアプリがあったなら、使ってみただろうか?
と考えてみたんですけど、たぶん手を出せてないでしょう。
そりゃもちろん、恋もしたかったし、カレシも欲しかったですよ。
でも、その昔、わたしは容姿に対するコンプレックスが強すぎたので、
「実際に会ってみたら、絶対ガッカリさせてしまうに違いない。
 気の毒でそんな申し訳ないことはできない」
と思って、勇気が出なかったと思うんですよねぇ。
ええ、そんな情けない理由からなんですけどね。
 
婚活アプリなどを活用される方は、やっぱりそこそこ用心をしていただきたいです。
それから、うまくいかなかった場合、ひどく傷ついたり落ち込んだりしないよう、
そんな時はちゃっちゃと気持ちを切り替えるぞ!
くらいの覚悟で臨まれたほうがいいと思います。
突然ブロックするような相手は、ロクなもんじゃないので、
悩んだり、後悔したりする必要はありません。
もっとあなたを大事に思い、人格を大切に扱ってくれるまともな人がいるはずです。
そして、あなたも大事に思い、お相手を大切に扱うこと。
これはこと恋愛に限ったことではなくて、人間関係全般に言えます。
そういう人と仲よくしたいし、大事にしていきたいですものね。