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京都 四条高倉の占庭から

これでも装っています

よしなしごと

今日で9月も終わるなんて、信じられなーい。

まだこんなに暑いのに、って思ってしまいます。

それでも明日からは10月なのですよ。

衣更えですね。

 

先日、いつものように四条通の地下道を歩いていましたら、

前を行く中学生とおぼしき女の子が、わたしと同じリュックを背負っていました。

そう。わたしの通勤バッグはリュックです。

それは男性向けのビジネスバッグを中心としたお店で買ったものなので、

今まであまり同じものを見かけることは少なかったんですね。

しかも、女子中学生。

さすがにかなりボーイッシュな感じの女の子ではありましたが、

こんなオバハンとお揃いだと知ると、さぞかしガックリくるだろうな、

と思ったので、静かに離れて歩きました。

 

昨日は昨日で、大丸の前で、また同じリュックの人に遭遇。

今度は、実にイケてなーい感じの中年男性だったので、こちらがガックリ。

 

最近、ふつうのバッグショップや雑貨屋さんにも、

置いてあるのを見かけるようになったので、これからも遭遇するのかなあ。

見ず知らずの人と、服装や持ち物が同じだと、つい、身構えてしまいませんか?

それで「あの人と同じセンスなんや・・・・」と考えるわけです。

素敵な人だと、なんだかうれしいし、そうでないと、

なんでー?って落胆してしまう。

けどま、それもお互いさま、ってことですね。

 

通勤バッグがリュックということから、服装も推して知るべしで、

いつもラフな恰好で占っています。

おそらく「占い師」というカテゴリーからは、かなりはずれてると思います。

けれども、わたしなりのゲストへの礼儀として、

普段はあまり着けないアクセサリーを着けるようにはしてるんですよ。

とは言いましても、これまた占い師っぽいアクセサリーではないですけれどね。

ジャラジャラしたのとか、ギラギラしてるのとか、無国籍風のとか、

オカルトチックなのとか、ほんっとーに、全然似合いません。

負けるんですよ。そういうのに。顔とか雰囲気が。

 

けれども、日常とは違う、お仕事モードに切り替えるためにも、

イヤリングと指輪、それにブローチやネックレスもたまにはプラスして、

それなりに装うわけです。

ワタクシとしましては、もうそれだけで、

だいぶがんばって装った!

と思っているわけですけれど、きっとそうは見えなくて、

「なんて気楽な恰好の占い師なんだろか」と思われてるに違いありません。

まあ、たしかに気楽は気楽なので、それは間違いではないんですけど、

占庭にいる時は、お仕事モードで、お客さまをお迎えしていると、

ご理解いただけるとありがたいです。

 

雇われるのではなく、自分ひとりでお店をやっていて何がうれしいって、

自由である、ということ。

自分のルールでやれる、っていうことですね。

ですので、自分が心地よく、よい仕事ができるよう、ヘンなムリはせず、

地道にやっていきたいと思います。

 

大好きな倉敷古書店蟲文庫の店主、田中美穂さんの著書が、

増補されて「ちくま文庫」から発刊となりました。

美穂さんは帳場にじっと座ってほとんど動かない「固着生活」なのだけれど、

お店は「座っているだけで、いろいろなことがやってくる、めくるめく世界」

であると。

そして、古本屋はびっくりするほど儲からない、

好きでないとやっていられない仕事だけれど、

続ける意思さえあれば、なんとかやっていける仕事なのかも、

と書いてらっしゃいます。

占庭も、ほんとそれだなーと思います。

京都の中心街でひとりで週4日だけ開けてる占いの店なんて、

儲かりようがないわけですが、それでもなんとか続けてはいけていて。

『わたしの小さな古本屋』の中にも書かれていましたが、

”意地で維持” これに尽きます。

わたしも蟲文庫さんを見習って、長く続けていこうと思っています。

 

『わたしの小さな古本屋』田中美穂著 筑摩書房

いまの時代から隔絶されたような静けさと実直さ、清潔さを感じられる本です。

美穂さんのお人柄がそのまま出ています。

ぜひお読みになってください。

 

www.chikumashobo.co.jp