京都 四条高倉の占庭から

新しいお顔

春という季節はなんと獰猛だろうかと、毎年感じます。

で、いつも松の猛々しさに圧倒されます。

と、おそらく毎年、ブログにも書いている気がします 笑

松の佇まいって、普段は渋い感じでしょ。だからそのギャップに驚くんですよねぇ。

こんなにあれこれモリモリ伸びて!

すごいなあ、生きてるなあ、と感じます。

これも歩いて樹のそばを通るからわかることでね。

車からじゃここまで見えませんもん、歩くって大事。

 

昨日、夫が出場する市民マラソンの応援に行ってきました。

占庭を始めてからは、週末は店舗営業があり応援には行けなくなっていたので、ずいぶんと久し振りです。

小雨がそぼ降る、少し肌寒い日でしたが、走る人にはちょうどよい気温だったようです。

ランナーがゴールし始めるころ、スタジアムに移動して観客席で待ちます。

昨日のマラソン大会は、一番長い距離が10㎞と、ほんとうに市民ランナー向けというか、お子さんが走れる距離のコースもあり、ファミリー向けという感じ。

なので家族連れが多く、小さいお子さんも、出場する兄姉や父母の応援に来ていて、のんびりムードです。

市民マラソンを見たことがない人はご存知ないかもしれませんが、いろんな仮装をして走る人も結構おられるんですよ。

被り物とかしてたら、素で走る何倍もしんどいんじゃないかと思うのですが、タイム重視ではないんでしょうね。

そういう人が案外速かったりするのがまたたのしい。

昨日、一番クオリティの高い仮装だと思ったのは、ドラゴンボール亀仙人のじっちゃんの人。

頭を剃り上げ、どこから見てもひと目でわかる亀仙人です。ホンモノのじっちゃんではなくだいぶ若い人でしたけれど。

ちびっ子たちに大人気だったのは、アンパンマン。鉄板ですねぇ。

この人は被り物だけじゃなく、全身、ちゃんとアンパンマンになってはりました。

が、アンパンマンを被って10㎞コースのゴールにたどり着くころは、さすがにヘロヘロに。

観客席からも、

アンパンマン、だいぶ疲れてるなあ~」

という声が聞こえました。

すると4,5歳くらいの男の子が、

アンパンマンにあたらしいおかおあげて~!」

と叫んでいて、かわいいったらなかったです。

ほんまほんま、ジャムおじさんに新しい顔を焼いてもらわなあかんな、とわたしも思いましたことよ。

その後、まただいぶくたびれたミニオンが帰ってくると、先の男の子が、

ミニオン、バナナや、バナナ食べぇ~!」

と励ますのですよ。

なんて素直なんでしょうか。

微笑ましいというか、癒されるというか、マラソンを見に来て、こんないい気分になったのは初めてです。

応援って言ったって、沿道で見てても通り過ぎるのは一瞬で、ゴールのときも、大勢のなかで見失うこともあるんですよね。

わざわざ行く意味があるのかなあ、と思うこともあるんですけど、やっぱりその場へ行って感じること、知ることがいっぱいあります。

わたしは家のなかに居るのが大好きなんですけど、散歩もおでかけもとてもいいリフレッシュになるなあと実感。

暑くなると外出は億劫になりますが、骨密度を上げるためにもお日さまに当たりに出るようにします~ とここで決意表明しておこうっと。