今朝、四条木屋町の小さな交差点の赤信号で立ち止まって見ると、
木屋町の桜が、もうかなり咲いていました。
五分咲きくらいですかねぇ。
街中の、ほんとに土の少ないところなのに、よく咲いています。
木屋町は北南に走っている、縦の通りなわけですが、
東西に走っている四条通から見まして、
やっぱり北側の桜よりかは南側の桜の方が、たくさん咲いているんです。
種類の違いも、少しはあるのかもしれませんが、
やっぱり南側から咲いていくのかしら。
わたしは桜の過剰な咲き方が、あまり好きではなくて、
それよりかは、梅の花のころりんとした愛らしさや、よい香りや、
団体っぽくない樹の感じとかのほうが好みです。
けれど、桜の散り際は別。
この世のものとは思えない美しさです。
うわあっと咲いている満開の桜は、
ただの白っぽいピンク色の樹、としか見えませんが、
枝を離れたとたん、一枚の花びらに命を感じます。
すっかり散ってしまった後は、なんとも無残な姿になります。
おまけに毛虫がつきやすい樹でもあるので、
花の季節以外は、結構嫌われモノ。
だから、数日間だけ咲き誇る桜を見に、
みんな狂ったように馳せ参じるのかしら。
この季節、京都はいつも以上に人でごった返してまして、
ちょっとぐったりしてしまうのですよ。