年内の占庭での営業は終わり、今年は特に休業中のご要望もないので、
昨日からは電話鑑定をお受けしただけで、大掃除に励んでいます。
黒豆とか、お大根とかをコンロにかけながら用事をしていると、
ああ、年末だなあ~と感じます。
今年は何度か体調を崩して難儀したので、その轍は踏まじ。
と、ギリギリまで無理をせず「できるところまで」厳守で、
年を越したいと思います。
年末になると5年前の今頃のことを思い出します。
当時、息子は大学生でした。
新しいパンツを買いたいというので、出掛けたついでに一緒にしまむらに
寄りました。
お正月用のものを買おうという人が多いのか、年末休みになったせいか、
小さい子どもさんを連れた若い家族客が目立ちました。
いわゆるヤンママもたくさん来てはって。
キンキラな若い若いママさんも、ちゃんと子どもさんを見てらして、感心します。
息子が紳士肌着のところで、パンツを物色していると、そういう家族がいて、
お父さんが自分のパンツを2枚、選んでいたのだそうです。
すると、5,6歳の女の子がそのお父さんにまつわりつきながら、
「ハルちゃんのはな、2枚組やから1コだけなんやって」と言うてたんですって。
めっちゃかわいかった、と言う息子。
2枚組の意味がわかっていうてるのかどうだか。
きっとお母さんに、そう言われたんでしょうね。
新年はみんな新しい下着で迎えような、と家族でしまむらに来られたんでしょう。
そのハルちゃんのひとことで、つつましいけど、
暮らしを大事にしてはるご家族なんやろなあ、と感じられます。
それを貧乏くさいと思う人もあるでしょうし、
ほほえましいなあ、しあわせのひとつの形やな、と思う人もある。
こんなご時世です。
一所懸命に働いても、暮らしていくのが精一杯という家庭だってたくさんあります。
この家族だって、わたしが勝手に「しあわせそうでいいなあ」と感じただけで、
ご自身では、そうは感じてらっしゃらなかったかもしれません。
格差社会と言われ始めてもう随分になりますが、
ますますシビアになっているように思えます。
家族でしまむらで買い物をしたり、すき家で夕食をとっている若い家族を見ると、
仲良うがんばりや~~~
と、心のなかで旗をパタパタ振ってしまいます。
定番なんですけれどね。
それでも、暮れになれば大掃除して、さっぱりした気分で新年を迎えたい、
って思える暮らしができているのは、ほんとうにありがたいことです。
あ、新しいパンツの買い置きがないことに、今気づきました。
うん、まあ、新しい靴下でもいいことにしよう。