京都 四条高倉の占庭から

親のキモチ 子のキモチ

ベランダのオリーブが元気に咲いてくれたなあと思っていたら、

続いて、今年もがんばって越冬してくれたアメリカンブルーも開花。

季節は着々と夏へ向かっていますね。

 

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オリーブの花は、ほんの数ミリの小さなお花。

とてもかわいいです。

でもね、こんなに小さなお花なのに、驚くほどの花粉なんですよ。

 

 

さて、今日は子どもさんとの関係について。

 

どういう子育て方法が適切か?

お子さんとの距離感、関わり方の適度な密度は?

などについては、親御さん自身の性格や子ども運、

お子さんの側の性格や親運などを観ながら、お返事していくことになります。

お子さんの個性によっては、ある程度、枠にはめた方が安心して伸びるタイプと、

枠にはめるとダメになるタイプがあったりします。

叱って伸びるタイプか、叱るとやる気を失うタイプかなどは、

占わなくても親子ならば、だいたいわかりますよね。

いや、わかっていながら言わずにいられないものでもありますけれど。

 

わたしは、子育てで一番やっていはいけないことは、

親が子を支配しようとすることだと思っています。

もちろん、ある程度の親側からの「誘導」というのは必要な部分はあります。

いわゆる「大人の経験値」からの意見ということですね。

けれど、それも過剰になると、「支配」につながり、

お子さんの持って生まれた人格をスポイルすることにもなりかねません。

このさじ加減といいますか、親側の自制心、客観視する心の余裕を持つ、

というのが、難しいところですよね。

ええ、一体どこからが支配につながってしまうというのか、っていうあたり。

「愛すればこそ」「将来を思えばこそ」の失敗もよくあること。

そりゃあね、どんな人でも親ならば、我が子にはしあわせになってほしい。

なるべく苦労の少ない道を歩んでいってほしい、と願うのは当然です。

 

でもね、「しあわせ」に対する考え方って、親子でも違う場合があるんです。

苦労の少ない道への誘導というのは、実は親が安心できそうな道を選ばせたいだけ、

ってことも多いですしね。

どちらも親側の思い込みによるところが大きいものでもあるのです。

 

苦労なんて誰だってしたくないけれども、否応なく降りかかってくるもので、

その降りかかった火の粉をなんとかしていく力を身に着ける方が、

実は大切なことなんですよね。

その能力というのは、ひとりひとりが生まれながらにもっている才や、

乗り越える力、諦める力の融合だと思うのです。

それは自力でなんとかしようとして、初めて発露し、強くなっていくのでしょう。

親の支配下にあっては、親の価値観、親の庇護にくるまれて、

自分の才や力がどの程度なのか、掴み切れないのではないかと思います。

 

痛い目に遭うのはつらいし怖いです。

痛い目に遭わせるのも、つらいし怖い。

だけど、そうすることでしか得られない力もあるんですよね。

 

お子さんが歩いている道の向こうに、いかにもつまづきそうな石が見えたら、

① 先回りして石を除ける

② 危ないからと違う道を歩かせる

③ あそこに石があるよと注意を促す

④ 見守る

いろいろですね。

①②をやってしまいがちな人は、単に心配性なだけでなく、

もしかしたら「支配」型なのかも? と一度お考えになってみてください。

 

それから、お子さんに自分の夢を託す方がおられますが、これも要注意です。

子は親の分身ではないのでね。

 

どんなに愛情深い親御さんであっても、子ども縁の薄い方ならば、

親子関係はサラっと、を心がけられた方が、いい関係でいられます。

目一杯の愛情を注ぐことばかりが、円満な親子関係を作るわけではないんですね。

よかれと思ってしたことが裏目に出ることもあれば、

テキトーにやってたことが大当たりな場合もあって、

子育てがうまくいく、いかない、は、実はたまたまによるところが大きい。

その、たまたまの精度を上げるのに、占いは結構使えます。

ご自身を、お子さんを、持って生まれた個性から読み解くことで、

どちらも客観視してみることができる点が、効果的なのではないかと思っています。