先日の真夜中、リビングで、夫がパソコンを開いて見ていてですね、ビックリして、
「な、、、何事?? どうしたん?」
と尋ねますと、静かに振り返って、
「もうすぐ、はやぶさが還ってくるんだよ。あと5分くらい」と答えるので、
「あ、そう」と、わたしその5分につき合うことはせず、
用を足して、ちゃっちゃと寝てしまいました。
そういえば前日から、
「いまもぐんぐん、はやぶさが地球に近づいているんだよ。あと〇〇万キロくらい」
と、パソコンの前でワクワクにこにこしながら話してくれてはいました。たしかに。
うん、そうか。それがいまなんやね。とは思うものの、
朝になれば、いくらでもその瞬間の映像は流れてるだろう、
それより寝とこうよ、
と考えるリアリストです。
宇宙に関することなどは、夢がある話でいいなとは思うのですが、
はやぶさから分離されたカプセルが地球に還って来る瞬間の映像を
真夜中にリアルタイムで見たいと思うほどの熱意は持てないワタクシ。
夫婦だから、同じことに興味を持たねば、ということもないですしね。
お互いの趣味趣向に関しては、尊重し、のびのび愉しめたらそれでOKでしょう。
ま、ほんとは、一緒にワクワクできたらベストではありますけれど。
ムリしてまで合わせるなんてことは、続きませんから。
今年は新型コロナの流行で、いままでの生活が一変してしまったわけですが、
恋愛や結婚をめぐる出会いについても、大きく様変わりしました。
婚活もリモートで、とかいう話も聞きますし、遠距離恋愛はいままでに増して、
直接会うことが難しくなってしまってもいるようです。
けれども、そういう中で、よいパートナーを見つけた方、
入籍しました、というお話も、案外多く聞いているので、
マイナス方向にばかり偏っているという感触はあまりないんですよ。
そんな恋愛、結婚の話をお聞きしていて、感じたことなんですけれどね。
「恋愛の先にしか結婚がない人」と「結婚の手前に恋愛を据える人」があるなあと。
そこがズレていると、なかなか難しいんだなあと、いうことについて
今日は書いてみたいのです。
ちょっと説明しますね。
① 「恋愛の先にしか結婚がない人」
この人とおつき合いしたら、いずれ結婚することになるかも、
という前提なしに恋愛に入っていく人、ということです。
「結婚」については考えず、お相手を好きになったり、興味を持ったりして、
「もっと仲良くなりたい。知りたい。つき合いたい」というところから始まります。
おつき合いが続き、進展したのちに、
「あ、この人と結婚したいかも」と考え始め、結婚に至るわけです。
なので、最初から「真剣なの?」「結婚とかも考えてくれてるの?」
というようなことを訊かれると戸惑ったり、困ったりしてしまい、
「そんなに急いでいるなら、ほかの人を探してもらったほうがいいかもしれない」
という気持ちになることもあるようです。
② 「結婚の手前に恋愛を据える人」は、お相手に好意を持った時点で、
というか、もっと前の段階で「この人と『結婚』はあるか?」を
ジャッジしようとされます。
「ありそう」な気配を感じたなら、ヨシ! と恋愛に入っていく心構えが
できるわけです。
魅力はあるけど、結婚はないわ、と思ったならば恋愛には至らない。
まあ、ちょっと乱暴な説明になってしまいましたが、ざっくり言うとこんな感じ。
① の場合、おつき合いの先に結婚を据えていないからといって、
遊びというわけではなく、真剣にお相手を想っていることも多いのですが、
② の考えの人にしてみると、そもそも「結婚」を考えていない、
ということにひどく落胆されてしまったりするんですね。
お互い相手に好意を抱いているのに、恋愛に対するスタンスがズレているだけで、
スタートして間もなくギクシャクしてしまうということは、
ままあるようなのです。
ものごとのとらえ方や、価値観というのは、個々違うものですし、
パートナーを選ぶとき、それらはまあまあ近い者同士のほうがまとまりやすい、
ということはあると思います。
確かに、①の考えの人と、②の考えの人が、お互いを理解し合うのは、
ちょっと難しいかもしれません。
けれども、価値観が違うからといって、必ずしも「合わない」
ということはないんじゃないか、とも思うんですよ。
まずは考え方の違いがあるということを理解できたなら、
合わないところがありつつも、そこで学んだり、おもしろがったりすることだって、
できたりもするんじゃないかなあ。
もっとも大事なのは、お相手に魅力を感じ、一緒にいたい、
支え合って生きていけたらいいなあ、と思えてるのかどうか、
という、そもそもの基本がまずちゃんとあるのか? ですよね。
その上で、お互いの考えやペース、価値観をすり合わせ、
お二人らしい世界を作っていけたなら、その関係性はかなり強いです。
そして、とても素敵なことだとも思います。